実物大「青い線路」に汽笛が響く! 「本物のSLがまるでプラレール」の珍しい光景、現る
「プラレール」の「青いレール」が実物大で登場。いまも煙を出し走り続けている本物のC62形蒸気機関車を“プラレール化”するイベントが、京都鉄道博物館で行われました。「プラレール」60周年を記念したもので、特別展も開催されます。
歴代「プラレール」や大型ジオラマの展示も
鉄道玩具「プラレール」の「青いレール」が、“実物大”になって出現。いまも煙を出して走っているC62形蒸気機関車とコラボレーションし、「本物のSLが『プラレール』のようになる」という珍しい光景が2019年3月23日(土)、京都鉄道博物館で見られました。
1959(昭和34)年の発売から60周年を迎えたことを記念し、タカラトミーの「プラレール」と、本物のSLを体験できる京都鉄道博物館の「SLスチーム号」がコラボしたもので、お祝いの特別ヘッドマークも機関車の前面に掲示されています。
「昭和30年代は、金属からプラスチックへ、ゼンマイからモーターへ、おもちゃが変わっていく時代でした。そうしたときプラレールは生まれ、そして時代の変化に合わせ、子どもたちの鉄道へのあこがれを大事にしながら進化してきました」(タカラトミー 富山幹太郞会長)
タカラトミーによると、「60周年なので面白いことを」「子供も大人も一緒になって」ということから、幅広い年代が楽しめる京都鉄道博物館でこうしたコラボをしたいと考えたそうです。
この「青いレール」は、「スチーム号」と「プラレール」のコラボを記念し、23日(土)の午前に行われた走行除幕式のときだけの設置でしたが、特別ヘッドマークを掲示した「プラレール60周年 SLスチーム号」は、5月7日(火)まで運行される予定です。
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また京都鉄道博物館では5月7日(火)まで、歴代の「プラレール」や大型ジオラマなどが展示された「おかげさまで60年まるごとプラレール展」も開催されています。「プラレール」は、これまで日本国内で累計およそ1480種類、1億6900万個以上を販売したそうです(2019年1月末現在)。
ちなみに、走行除幕式でJR西日本の来島達夫社長があいさつするなか、走りながら線路設備の検査をする――いわば在来線の「ドクターイエロー」といえる“レア車両”のJR西日本キヤ141系ディーゼルカーが、背後に走るJR京都線(東海道本線)を通過していきました。キヤ141系は「ドクターWEST」とも呼ばれます。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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