路線バス車内に「茶室」! 障子、畳、ポールは竹!? 「宇治茶バス」の内装がスゴイ
「茶会」できます!
――力を入れたのは、どのような点でしょうか?
内装の多くは印刷(ラッピングやカバーなど)ではありますが、竹の節目など、立体感のある印刷技術を持った会社にお願いしたからこそ実現しました。また、掛け軸はふだんは印刷したレプリカですが、イベントなどでは本物を掛け、テーブルに茶釜や茶器を用意します。なお、運転席の後ろ(前輪タイヤハウスの上)には茶壷を展示しているのですが、これは宇治の茶店・中村藤吉本店からお借りした“本物”です。
――苦労した点はありますか?
路線バスとして保安基準を満たすための検討に時間を多く費やしました。路線バスでは珍しい後ろ向きの座席は、前例がいくつかあるため問題なかったのですが、課題は窓でした。今回は茶室を再現すべく、多くの箇所で窓枠から取り換えており、所定の強度などの基準を満たすのに苦労しました。結局、構想から実現まで1年をかけています。
――どのように運行しているのでしょうか?
日曜と祝日は、京阪宇治駅と正寿院付近(奥山田正寿院口バス停)を結ぶ186系統で1往復運行しています。「猪の目窓」付きのバスに乗って本物の「猪の目」窓を見に行ってもらおうという趣向です。平日はほかの路線で運行していますが、貸切運行や、行政などからの出動要請で予定を急に変えることもあるので、事前にウェブサイトなどで運行予定をご確認いただければと思います。
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ちなみに、京都京阪バスのウェブサイトでは、「イベント等特別な場合以外は車内でお茶を振る舞うなどの催しはございません」としています。現在のところ実績はありませんが、貸切運行のイベント時には、テーブルに茶釜とヒーターを設置し、お茶をたてることも可能だそうです。
【了】
よく頑張ったな!事前審査とは本来審議に時間をかけて内容濃くやるもんだからね、窓の強度となると車を見たところKVかLVのディーゼル車かな?おそらくは型式に改が付くとすれば税制面で優待は無いのかな?
本来は中ドアのあるような路線や緩和規準のバスは中ドアの設置で元々補強済みですからね。
しかしバスで茶会とは実に面白い!