「みさきまぐろきっぷ」人気のワケ 京急の高コスパ企画乗車券「電車ならでは」の魅力

「電車の旅」だからこそ酒も売れる

――そもそもなぜ発売したのでしょうか?

 人口や観光客の減少が続く三浦市と、当社沿線の企業であり「アルコール離れ」を食い止めたいと考えていたキリンビールさん、そして沿線の活性化による旅客誘致を図りたい当社、この3者で協力して三浦市を盛り上げるべく、2008(平成20)年にキャンペーンを行ったことがきっかけです。このときは、「マグロMAP」または「三浦半島1DAYきっぷ」をマップの掲載店舗で提示すると優待特典を受けられる、といった内容でした。

 この好評を受け、安定した旅客誘致につなげるために企画乗車券として2009(平成21)年に発売したのが「みさきまぐろきっぷ」です。このような試みは会社としても初めてで、かんたんに趣旨へ賛同いただけるものではありませんでしたが、担当者が毎日のように三浦・三崎地域に通いつめ、地元や店舗のみなさんとコミュニケーションをとるなどし、発売に至りました。

――利用者や加盟店などからの反応はどうでしょうか?

 加盟店からは、これまで敷居が高いと感じられてしまい、足を運んでいただけなかった層、特に女性や若者のお客様が、「みさきまぐろきっぷ」をきっかけに増えたといったご意見があります。また、きっぷで食べられるメニューに加えて、みなさんでシェアするための1品を注文いただいたり、電車の旅だからこそお酒を頼まれたりする方もいらっしゃるそうです。お客様からは、「ほかのお店でも食べてみたい」といったリピーターにつながるようなお声も多くいただいています。

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三崎口駅と城ヶ島のあいだを走る「KEIKYU OPEN TOP BUS」。「みさきまぐろきっぷ」の施設利用券で乗車可(画像:京急電鉄)。

「みさきまぐろきっぷ」をこれまで何度も利用しているという30代男性によると、最大の魅力はやはり「食事」とのこと。「気軽な日帰り旅行の“お膳立て”をしてくれるところも魅力ですが、何より、よく知らない地で店を選ぶ際の不安をなくしてくれることが大きいですね。パンフレットから、どの加盟店でもある程度の質と量が担保された食事が提供されるとわかるので」と話します。

【画像】けっこう広い! 「みさきまぐろきっぷ」の対象エリア

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