くまモン強し「図柄入りナンバープレート」申込数、明暗分かれる 東京近郊は不人気?
追う「福山」、大差の3位「仙台」はどう対抗?
一方、「福山」ナンバーにおける「カープ坊や」のデザインは、すんなりと決まったわけではありません。そもそも、広島カープの本拠地は「広島」ナンバー地域の広島市です。
福山市企画政策課によると、「カープ坊や」のナンバーは「県東部でも広島カープを応援していることを示す」目的もある一方で、名所や特産品を図柄にする案では、関係自治体のあいだで一致するイメージがなかったことから、「そもそも『福山』ナンバーの地域が広島県にあることを知ってもらえるデザイン」として導入されたといいます。
広島カープは2018年9月、球団史上初のセ・リーグ3連覇を達成しました。この勢いに乗ってか、図柄入り「福山」ナンバープレートの申し込みも多かったといい、2019年2月までは「熊本」をしのぐ全国1位でした。現在は「『1位奪還』を狙いPR中です」(福山市企画政策課)とのこと。県下全域が対象の「熊本」と比べて、登録台数のうえでは不利になるものの、新しい公用車にも順次取り付け、県内企業にも取り付けを依頼するなどして、「まずは1万枚」という目標を掲げているそうです。
2位「福山」と申し込み数において4000件以上の差で、3位となっているのが「仙台」です。仙台市の郡(こおり) 和子市長は2019年5月7日(火)の定例会見で、「なにぶん相手が『くまモン』と『カープ坊や』ですから、これは強敵ですよね。そういう意味では健闘しているといってもいいと思います」という認識を示しました。
仙台市政策調整課によると、事業用の図柄入りナンバープレートに限った場合では、「仙台」が全国1位だそうです。市営バスの全車両に図柄入りナンバープレートを取り付けていることが大きいとのこと。このほか、市営バスでPRのためラッピング車両を運行したり、市営地下鉄の車内で広告を出したりしているほか、自動車ディーラーにも普及のお願いをしているといい、「目標は2位に追いつくことではなく、『交付から1年後(2019年10月)に全国1位』です」と意気込みます。
暑いぜ!熊谷