知られざる「南新宿」の世界 小田急で2番目に乗降客が少ない駅、周りは何がある?
駅から南へ 小田急の元本社ビルがひっそりと
いろんなことに勝手に納得しつつ、再び代々木ゼミナールまで戻ってきたところで気付いたのは、ビル玄関口にそびえる「代々木ゼミナール」の看板が敷地のなかでも北側に位置しており、北(甲州街道側)を向いているということ。南新宿駅前にも「代々木ゼミナールはこちら」の案内板はありましたが、この予備校には、南下して訪れるのが正しかったようです。
さて、南新宿駅の北側を探検したので、次は南側へ向かってみます。代ゼミの通りをそのまま南下すると、小田急線新宿2号踏切の遮断機に引っ掛かりました。脇には「小田急トラベル旅行サロン代々木店」の入るレトロな「小田急南新宿ビル」があります。このビル、かつての小田急本社にあたります。
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南新宿駅は1927(昭和2)年の小田急線の開通とともに開業した駅です。当時の駅舎は、いまよりも100mほど新宿寄りで、千駄ヶ谷新田駅という駅でした。その後、本社が現在の小田急南新宿ビルに移転したあと、1937(昭和12)年「小田急本社前駅」と改称します。戦中は東急と合併したことにより本社ではなくなったため、1942(昭和17)年に「南新宿駅」とさらに名を改め、現在に至ります。その後、1973(昭和48)年には、新宿駅の改良工事に伴い、現在の場所に移転しました。
この新宿2号踏切を越えて、南新宿駅の南側に入ると、右手に山野美容専門学校があり、そのまま代々木商店街が続いていました。ちなみに南新宿駅、駅名にこそ「新宿」と入っていますが、実は住所は渋谷区代々木です。商店街には、マクドナルドやガスト、サイゼリヤといったチェーン店も見られますが、個人経営の飲食店も多く、見ているだけでお腹が誘惑に駆られました。こうして南下を続けることおよそ5分、北上したときと同様に、また大通りにぶつかります。道路標識によると東京都道414号。そして目の前にはJRと都営大江戸線の代々木駅がありました。こちらも近すぎです。
わが最寄り駅「南新宿」を取り上げていただき感激しております。
駅のすぐ前に住んで65年。小田急線下から2番目ということは10年ほど前に知りました。足柄の手前の栢山、富水などより少ないなんて。
小田急本社も移転して、いよいよ存在意義が薄れていますが廃止されるようすもなくホッとしております。エレベーターも両ホームそれぞれの2基つけていただきました。
これをきっかけに、トラフィックニュースを読んでみようとおもいます。
小田急沿線住民ですが、代々木駅前の勤務先に向かうために利用していたことがあります。
往路は代々木上原で各駅停車に乗り換えて南新宿駅。復路は新宿駅利用でした(代々木駅から新宿駅は歩いて数分の距離)。
ということで、南新宿駅は「小田急代々木」なんです。