電動キックボードは移動手段になるか? 世界で広がるマイクロモビリティと日本の課題

駅から少し離れた目的地へどう移動するかといった「ラストワンマイル(ファーストワンマイル)」の問題に対し、電動キックボードといったマイクロモビリティの活用を考える協議会が設立されました。そこにはメリットも課題もあるようです。

電動キックボードシェアリング事業、そのメリットと懸念

 協議会の岡井会長が説明した電動キックボードのシェアリング事業は、アプリを使って街中の電動キックボードを見つけ、QRコードで読み取って乗車。アプリ上で見つけた場所に返却するという形で、料金は平均して電車運賃程度といいます。

 また海外では、ここ2年で電動キックボードのシェアリングが急速に普及。「自転車より疲れない(スカートやコートでも乗れる)」「圧倒的に乗りやすい(止まるときは足を横に出すだけ)」「自転車より体積が小さく都市に配置しやすい」ことを、岡井会長はその理由として挙げました。

 ただ、電動キックボードの利活用が進んでいる海外では、車道を走ってクルマとぶつかる、建物にぶつかる、歩道で歩行者とぶつかる、といった事故も発生。そのためフランスでは今後、歩道走行が禁止になるそうです。

 電動キックボードの安全対策に関して岡井会長は、GPSで走行位置を検知しエリアによって速度を制限する、走行ログから急加速や蛇行などの危険運転を検知するといった安全制御が、電動のキックボードならば可能だと話します。また、海外では20~25km/h程度まで出せる速度を下げるなど、ルール面のみならず、電動キックボード自体も日本に合った形があるだろうと話しました。

 ちなみに電動キックボードのシェアリングについて、海外では運転免許が必要なこともあれば、14歳以上といった年齢制限だけの場合もあるほか、ヘルメットも必須かそうでないかで別れています。

 今後、協議会参加企業のAnyPayが福岡市で2019年夏頃より実施するなど、シェア型電動キックボードの実証実験が進んでいく予定です。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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