飛べなきゃ登る! パラグライダーでアルプス縦走、空の鉄人レース「Xアルプス」とは

目に見えない風をどう捕まえる?

 長距離を移動しようとすると、この上昇気流を乗り継いで移動する必要があります。スキー場で、リフトに乗って山を登るのと、ゲレンデを滑り降りるのを繰り返すような感じです。高く昇ったら滑空して移動し、高度が下がったら上昇気流に乗ってまた昇る、を繰り返すことで、動力がなくても飛び続けることができます。

 スキー場と異なるのは、リフトにあたる上昇気流がいつ、どこに発生するのかわからないこと。地形や雲の動きなどから上昇気流の発生を予測し、的確に風を使って上昇する必要があります。つまり「風を読んで、風に乗る」のがパラグライダーというスポーツの肝で、これは競技でもレジャーでも同じです。

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2017年大会、ゴールのモナコ上空にて。たどり着いた選手は31人中2人のみだった(画像:Sebastian Marko/Red Bull Content Pool)

 アルプスはパラグライダーだけでなく、様々なスカイスポーツにとって世界的聖地とも言える場所です。スイスのスイスフラン紙幣には、アルプスを飛ぶパラグライダーが描かれたものがあるほど、広く親しまれています。「Xアルプス」のコースはアルプス山脈を何度もまたいでいるので、上昇気流で最高5000m以上の高さを飛行しなければなりませんが、そのときの景色は格別です。

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