「フェリー銀座」四国~九州航路どう活用 物流の「働き方改革」追い風 役割も変化

高速道路網の進展でフェリー需要が減少するなか、愛媛県と九州のあいだでは複数の旅客フェリーが運航されています。本州~九州間の観光や物流に、四国~九州航路を組み込む動きもありますが、どのように活用されているのでしょうか。

観光メインの八幡浜~別府航路、クルマ需要が好調な「国道」航路

 八幡浜港に発着するもうひとつの航路である別府航路は、観光利用がメインで、臼杵航路とは性格が異なります。

八幡浜~別府航路

 宇和島運輸が単独で運航する八幡浜~別府航路は、観光客の利用が全体の半分近くを占めます。また、別府側では接続する高速バスや鉄道の選択肢が豊富とあって、4航路のなかでも、ここから福岡や熊本に抜ける観光客が多いのが特徴です。もともと温泉街である別府への観光によく使われる航路でしたが、近年は広島県からしまなみ海道を経由する観光の回遊ルートとしても利用されており、2017年も利用者数が前年比5%ほどの伸びを示しています。

 なお、別府航路、臼杵航路とも所要時間は3時間ほど。いずれも船内レストランがあり、宇和島名物の「じゃこ天」を乗せたうどんがオススメです。

三崎~佐賀関航路

 八幡浜のさらに西、佐多岬半島の西部に位置する三崎港(愛媛県伊方町)と、大分市の佐賀関港を結ぶ航路を、国道九四フェリーが運航しています。「国道」とは、この航路が高知県と大分県を結ぶ国道197号の一部(海上区間)に指定されていることに由来します。

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国道九四フェリー「シャトル豊予」船内。現在は「速なみ」に改称している(2012年10月、宮武和多哉撮影)。

 国道九四フェリーの本数は1日16往復と多く、愛媛県と九州を結ぶ4航路のなかで唯一、年間の利用者が20万人を超えています。ふたつの地域を隔てる豊後水道を最短距離(海上の距離は30km程度)で結ぶこの航路は、所要時間が1時間10分と他航路と比べても短く、全長5m以下の一般的な乗用車なら1万円を切る運賃(運転手1名ぶんの運賃含む)で利用できるのが強みです。

 そのぶん、三崎港から松山市内までは距離にして100kmほどあり、自家用車でも移動に2時間は見たほうがよいでしょう。八幡浜駅、松山駅から三崎港へ直通するバスもありますが、それぞれ約1時間、約3時間かかるうえ、本数も限られています。そのため、フェリーの利用者もほとんどが、クルマとともに移動する人です。

【地図】愛媛~九州4航路はここに発着

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コメント

1件のコメント

  1. 宇和島運輸、九四オレンジフェリーの深夜便には着岸後の船内休憩が組込まれているので実に有り難いですね。

    冬季でも夜明けと同時に下船できるサービスはドライブにも重宝ですね。

    確かに大分辺りは陸路で関門経由で入ることができますが実に遠回りですからね。

    また小倉松山フェリーもフェリーさんふらわあから石崎汽船が事業を引き継いだものの確かに松山方の乗り換え手段は課題と言えるでしょう

    船舶も未だに関西汽船当時の船であることから新造船への切り替えか?中古船か?あるいは航路廃止なんてことも視野に入れなければならないでしょうね

    本来ならフェリーさんふらわあが昔のように今治、松山に寄港してくれれば更に便利なのですがね。

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