「フェリー銀座」四国~九州航路どう活用 物流の「働き方改革」追い風 役割も変化
鉄道旅行に便利な松山~小倉航路、しかし苦戦も
愛媛県西部と九州を結ぶ航路が盛況のなか、県都である松山市に発着する航路は、苦戦が続いています。
松山~小倉航路
松山市内の北西部に位置する松山観光港と、北九州市の小倉港を結ぶ航路は、鉄道やバスを利用する人にとって特に使いやすいといえるでしょう。ターミナルである松山観光港からは、バス(港~高浜駅)と鉄道(伊予鉄高浜線)で容易に松山市街地へ出ることができます。小倉港に至っては、動く歩道で数分移動すればJR小倉駅という立地で、港から福岡市の天神に直通する高速バスに接続することも可能です。フェリーはそれぞれの港を21時55分に出航し、5時ちょうどに到着する夜行1往復のみの運航ですが、時期によっては増発されます。
その一方、松山観光港が高速道路のICから遠いこともあり、他航路で収益の柱となっている貨物需要は伸び悩んでいます。2013(平成25)年に「さんふらわあ」ブランドでこの航路を運航していた関西汽船(現・フェリーさんふらわあ)が撤退、石崎汽船(松山市)の子会社として発足した松山・小倉フェリーに受け継がれたのちも、設備の更新がやや遅れ気味です。就航している2隻は1987(昭和62)年製と建造から30年以上が経過しており、座席はほとんどが、いわゆる雑魚寝の大部屋となっています。
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四国~九州航路はいまでこそ持ち直してきたとはいえ、1990年代と比べれば貨物・旅客とも大幅に減っており、決して安泰とはいえません。2018年10月には高知県西部の宿毛市と大分県佐伯市を結ぶ宿毛フェリーが運休、のちに再開断念を表明したため、宿毛市が新たな事業者を探している状況です。宿毛フェリーは2000代から苦戦が続いていましたが、高速道路網の進展により宿毛から本州へのアクセスが容易になったことも、フェリー需要の減少に追い打ちをかけました。地元の宿毛では、大阪や東京に得意先を見出す会社もあるなど、ビジネスの指向が対岸の九州よりも本州に向きつつあるのです。
宇和島運輸、九四オレンジフェリーの深夜便には着岸後の船内休憩が組込まれているので実に有り難いですね。
冬季でも夜明けと同時に下船できるサービスはドライブにも重宝ですね。
確かに大分辺りは陸路で関門経由で入ることができますが実に遠回りですからね。
また小倉松山フェリーもフェリーさんふらわあから石崎汽船が事業を引き継いだものの確かに松山方の乗り換え手段は課題と言えるでしょう
船舶も未だに関西汽船当時の船であることから新造船への切り替えか?中古船か?あるいは航路廃止なんてことも視野に入れなければならないでしょうね
本来ならフェリーさんふらわあが昔のように今治、松山に寄港してくれれば更に便利なのですがね。