北海道新幹線、高速化に向け走行試験 青函トンネルで200~260km/h

北海道新幹線の青函トンネル区間で速度向上試験を継続へ。2016年3月の開業時に140km/hで始まり、2019年3月から160km/h走行が始まっていますが、今後の高速化を目指し、200~260km/hの試験が行われます。

現在は160km/hに制限

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は2019年7月11日(木)、北海道新幹線の青函トンネルで、2018年度に引き続き2019年度も速度向上試験を実施すると発表しました。

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青函トンネルを走り抜ける北海道新幹線(画像:photolibrary)。

 青函トンネルは、北海道新幹線と在来線の貨物列車が線路を共用しています。すれ違うときに風圧で貨物列車の荷崩れが起きるのを防ぐため、新幹線の最高速度は制限が設けられています。

 2016年3月の開業時は140km/hでしたが、その後、高速化の方針に基づき速度向上試験と安全性の確認が行われ、2019年3月から160km/hに引き上げられました。

 今後、遅くとも2020年度に、トンネル内の下り線で、貨物需要の少ない年末年始やお盆などの特定の時期に一部の時間帯において210km/h走行が開始される計画です。

 2019年度の速度向上試験は、9月4日(水)から10月21日(月)にかけて、200~260km/hのスピードで実施されます。

【了】

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2件のコメント

  1. 実験も何も退くに退けないとこまで来ちゃったじゃないのさ?

  2. すれ違い時のデメリットを考えると、上下線をそれぞれ別の専用トンネルにした英仏海峡のほうが頭良かったということかな。もっとも青函トンネルでそれをやると予算が肥大化して困る結果になったのかもしれないけど。