バーティゴも体験 日本とASEAN、初の空軍パイロット交流会実施 その本当の目的は…?

ASEAN各国の空軍パイロットたちが、航空自衛隊の視察と交流のために来日しました。航空医学実験隊の各種施設やC-2輸送機の物料投下見学など、まるで大人の修学旅行ですが、大事なところではとても真剣な表情を見せていました。

イチ押しのC-2輸送機もタップリと

 日本がいま、イチ押しで海外にもPRしているのがC-2輸送機ですが、これを見学するために、プログラム参加者たちは航空自衛隊第3輸送航空隊が置かれる鳥取県の美保基地へ移動しました。埼玉県の入間基地からの往路はC-1輸送機に搭乗したのですが、C-2と乗り比べをしてもらう意図もあったようです。

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C-2輸送機の後部扉から物料投下の瞬間(布留川 司撮影)。

 美保基地にはC-2シミュレーターがあります。実際の美保基地周辺の風景がリアルに再現されており、こちらは空間識訓練装置のときと違って、ほぼ全員が操縦席に座りました。さすが現役パイロット、スムーズな操縦ぶりを見せ、彼らもC-2の操縦性の良さに感心しきりでした。

 第3輸送航空隊は、飛行中の輸送機から物資を投下する「物料投下訓練」を展示しました。最初は見学者(および取材陣)も投下機に搭乗、次に地上から見学と、2回も展示するサービスぶりです。

 物料を搭載して離陸したC-2は、投下態勢を取るべく低空飛行します。気流が悪く機体は揺れていたのですが、機長の計らいかベルトを外して機内見学が許されました。参加者たちはスマホで盛んにあちこち写真を取り、希望者は操縦席へも案内されます。緊張を強いられる低空飛行で操縦席に立ち入りできるのは、異例のことだそうです。部隊として最大限の「おもてなし」をしようというところでしょうか。

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見学者のほぼ真上で物料投下。高度は約100m(月刊PANZER編集部撮影)。
空自の物料投下訓練場は美保基地内にあるものが唯一(月刊PANZER編集部撮影)。
見学者到着時間に合わせC-2が進入、物料投下するのは流石(月刊PANZER編集部撮影)。

 投下演習場に近づくと、全員、座席にきっちり座りベルトを締め直します。大きな後部カーゴベイが広くと、外の景色がよく見えてきます。みんな盛んにスマホで動画を撮っています。実演されたのはLCLA(低コスト低高度投下)と呼ばれる、小さな物料で行われる投下方法で、投下高度は約100mでした。乗員の手で押されたコンテナが動きだし、あっという間に視界から消えます。ちょっとだけパラシュートが開いたのが見えました。

 着陸後は車両に乗り換えて基地内の訓練場に移動し、地上から投下の様子を見学します。高度約100mで見学者の真上を飛行したC-2にちょっとびっくりしましたが、サービスではなく風向きの関係だったようです。

【写真】ほぼ全員がスマホを構えたC-2から物料投下の瞬間 ほか

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