フェリーではなぜテーマソングが流れるのか 地元に浸透、進化系も登場する背景

多くのフェリーで、出港時や到着時にテーマソングが流れるのはなぜでしょうか。なかには何十年も歌い継がれ、テレビCMを通じて地元に根付いてるものもあれば、船長や社員が作ったものも。それぞれに、フェリー会社の想いが込められています。

船長や営業部長が自ら作ったテーマソングも

 高松を拠点とするフェリーといえば、岡山県の宇野港とを結ぶ「四国フェリー」のテーマソング『われら四国フェリー』も地元で知られています。もともと船長を務めていた尾坂金吾さんが作詞・作曲したもので、その歌詞は「播磨の海に日が昇る」「乗せて行く行く神戸丸」など、1998(平成10)年まで四国フェリーが運航していた高松~神戸航路(「ニュージャンボフェリー」として「ジャンボフェリー」と同じ航路を運航)の名残をとどめています。

 現在も四国フェリー、ジャンボフェリーとも、出港時にはそれぞれのテーマソングが大きな音量で繰り返し流れますが、これも、かつて競合していた名残と呼べるかもしれません。

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四国フェリーの船内では『われら四国フェリー』が流れる(2012年6月、宮武和多哉撮影)。

 一方、新しい楽曲も生まれています。2009(平成21)年には、和歌山と徳島を結ぶ「南海フェリー」が、営業部長の西尾 隆さん自らの作詞で『海の向こうに』を制作しました。また、2017年に佐渡汽船が採用した『旅とフェリー』は、一般向けにプロモーションビデオも作られ、シングルCDも発売されています。佐渡島在住の覆面グループ「婦人倶楽部」が手掛けたこの曲は、1990年代に流行したいわゆる「渋谷系サウンド」の曲調で、知らなければフェリーのテーマソングとは思えないものです。ただし、1年間限定のコラボレーションという位置づけだったことから、2019年現在は民謡『佐渡おけさ』を船内で流しているといいます。

 新しいものも登場しているフェリーのテーマソング、乗船した際に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 熟睡している客を起こすためには、大音量で流す必要がありますから!

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