フェリーではなぜテーマソングが流れるのか 地元に浸透、進化系も登場する背景

多くのフェリーで、出港時や到着時にテーマソングが流れるのはなぜでしょうか。なかには何十年も歌い継がれ、テレビCMを通じて地元に根付いてるものもあれば、船長や社員が作ったものも。それぞれに、フェリー会社の想いが込められています。

1970年代から親しまれてきた『さんふらわあの唄』

 出航時や到着時に、船内でテーマソングが流れるというのは、多くのフェリーにおけるひとつの特徴といえるかもしれません。なぜ各社、そのような曲を用意しているのでしょうか。

Large 20190914 01
大阪~志布志航路へ2018年に就航した「さんふらわあ さつま」。船内では『さんふらわあの唄』が流れる(画像:フェリーさんふらわあ)。

 フェリーの船内で流れるテーマソングの代表例として、関西と九州を結ぶフェリーさんふらわあの3航路と、商船三井フェリーが運航する大洗~苫小牧航路の「さんふらわあ」各船で流れる『さんふらわの唄』が挙げられます。「さんふらわあ さんふらわあ 太陽に守られて 行こう」というサビが印象的なこの曲は、八代亜紀さんなどへ楽曲を提供している増永直子さんが作詞、NHK『おかあさんといっしょ』などの子ども番組で作曲を手掛ける渋谷 毅さんが作曲したもので、様々な歌手に歌い継がれつつ、1970年代から現在にいたるまで使われています。

 1970年代当時はこれ以外にも「さんふらわあ」にまつわる曲が複数制作されており、サトウハチローさん作詞でコーラスグループのダークダックスが歌うもの、フォークシンガーの小室 等さん作曲のものなどがありました。いずれも当時、若者の人気を得ていたミュージシャンたちです。「さんふらわあ」の船は、ほかのフェリーと一線を画すレストランシアターやプールといった豪華設備をもって登場しましたが、これらテーマソングも、銅鑼や汽笛による出航の合図が一般的だった時代に、人々へ斬新な印象を与えたのではないでしょうか。

 船内におけるテーマソングの使用には、実務的な側面もあります。フェリーはほかの乗りものと比べて船内が広く、乗船から出航、到着から下船まで時間がかかります。特に到着時は、船室内の乗客になるべく早く下船口あるいは車両甲板まで行ってもらわなければなりません。デパートなどでは閉店時間が近づくと『蛍の光』などを流して退店を促しますが、それと同じような役割といえるでしょう。

この記事の画像をもっと見る(5枚)

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 熟睡している客を起こすためには、大音量で流す必要がありますから!

記事ランキング

  1. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  2. 「断固たる措置を講じる」首都高公式ブチギレ! 「公平性を著しく損なう」非常識ドライバーに“鉄槌”…一体何が?
  3. 「知らなかった!」SNSで話題に 高速道路の“2つ並んだ赤い三角コーン”、実は超重要な「ある合図」だった! NEXCO公式が投稿
  4. 神奈川県警の“バイクは自転車レーン走るな”投稿にツッコミ殺到! 「自転車にも車にもバイクにも迷惑です」…何が問題に?
  5. 史上最大の軍艦より135mもデカい!? 旧海軍「大和」を凌ぐ『エースコンバット8』の新ボス「陸上戦艦」の衝撃スペックとは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号