車内販売スマホ注文 上越新幹線で検証へ 席までデリバリー 列車ゆえの課題も JR東
JR東日本グループが上越新幹線で、席に座ったままスマートフォンで商品を注文できる日本初という車内販売サービスの検証を行います。QRコードにより、座席番号の入力なしで各座席まで商品をデリバリー。新潟の味覚が楽しめます。
座席にあるQRコードを読み込んで
車内販売のスタッフを待つことなく、スマートフォンで注文すると、自分の席に商品が届けられる――そんな「日本初」というサービスの検証が、2019年10月8日(火)より上越新幹線で始まります。
ジェイアール東日本企画がこのたび開発した「座席認証&オーダーシステム」によるもので、乗客はグリーン車とグランクラスの各座席に用意されたQRコードをスマートフォンで読み取り、表示されたサイトで欲しい商品を注文。それを受けたサービスクルーが商品を各座席まで届ける、というものです。QRコードは席ごとに異なるものが用意されており、自分で座席番号を入力する必要はありません。
これは、現在開催中である新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン「日本海美食旅(ガストロノミー)」の一環、「『美食旅』新幹線 TRAIN DELI」として実施されるものであるほか、JR東日本グループが経営ビジョンで掲げる「移動空間の価値向上」を目指したものでもあります。このたびの検証では、システムの利便性や使い心地について、また車内サービスの将来像策定にあたってのデータ収集を行うとのこと。
今回の検証で注文できるのは、「にいがた和牛と八色しいたけのトマト煮込み」(820円)、「新潟県産いちじく『越の雫』の焼きドーナツ 越後味噌の焼きドーナツ 2個セット」(600円)、「『新之助』玄米茶」(150円)という新潟に関する3種類の商品です(月替わりで変更予定)。
一般的な車内販売にある商品を、直接このシステムで注文することはできませんが、ジェイアール東日本企画の担当者は「今回の検証をもとに、将来どのようなサービスをご提供できるか、可能性を考えていければ」と話します。
前の席にあるテーブルやポケットにQRコードを付けたら向かい合わせにすると注文が出来なくなるので肘掛け辺りにQRコードを付けたほうが良かった。