B737-500「スーパードルフィン」の「ロケットスタート」 滑走路停止中からフルパワー

ANAのボーイング737-500型機「スーパードルフィン」は、短い滑走路への対応力が強み。それが生きたのは旧石垣空港の「ロケットスタート」とパイロットは話します。現在、同空港では行われていませんが、別空港別機種で体験可能です。

石垣の「ロケットスタート」は解消 現在はどこで体験できる?

 旧石垣空港は2013(平成25)年に閉鎖。2000mの滑走路を持つ新空港の運用が始まりました。大型機であるボーイング777型機も離着陸できる長さです。ANAグループでは2019年10月現在、羽田~石垣線の一部にボーイング777型機を投入しています。

Large 20191011 01
2013年に開港した新石垣空港(画像:写真AC)。

 これにより石垣での「ロケットスタート」も見られなくなり、「スーパードルフィン」をはじめとする石垣発着機は、他の空港と同じような離陸方法になりました。

 ちなみに現在、「スーパードルフィン」の就航路線に限定すると、滑走路が一番短いのは北海道の利尻空港です。長さは1800m。夏季のみの季節運行ですが一日1便、新千歳空港とのあいだを結んでいます。

 またいまも、「スーパードルフィン」ではありませんが、一部の機種が「ロケットスタート」で離陸する空港もあります。FDA(フジドリームエアライン)の丘珠空港(札幌市東区)発着路線などで、滑走路の長さは1400mです。

【了】

【写真】ロケットスタートを何度も経験した「スーパードルフィン」コックピット

最新記事

コメント