飛行機は将来「クッションの硬さ」が変えられる? 未来の座席を「シーテック」で体験

総合展示会「シーテック」で、心拍や呼吸を計測できるという飛行機用シートを見てきました。将来は、自動リクライニング機能やシートクッションの硬さを変えられる機能の追加も検討されています。

介護ベッドと航空機内装のトップシェア同士がタッグ

 パラマウントベッド(東京都江東区)とジャムコ(東京都立川市)が2019年10月15日(月)、幕張メッセで行われた総合展示会「CEATEC(シーテック)」で、心拍や呼吸の計測ができる飛行機用シートの展示を行いました。

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「シーテック」でデモが行われた心拍・呼吸計測機能つき飛行機用シート(2019年10月15日、乗りものニュース編集部撮影)。

 介護用ベッド分野で7割のシェアを占めるというパラマウントベッドは、飛行機のトイレ、ギャレー分野で世界トップシェアをもつほか、座席分野にも参入しているジャムコと協力。初という飛行機内装品への参入を目指します。

 このたび展示された飛行機用シートには、パラマウントベッド提供の心拍数や呼吸数をモニタリングする「睡眠センシングシステム」を内蔵。CA(客室乗務員)が利用者の状態を把握しやすくすることで、機内食提供のタイミングを変えるなど、適切な機内サービスの提供に役立つといいます。

「飛行機での長時間のフライトで、シートは椅子にもベッドにもなりますが、お客様はずっとそこに居続けなければいけません。お客様に快適性を提供するとともに、航空会社にも、このテクノロジーを活用できるようにしたいと考えています」(ジャムコ 航空機内内装品・機器事業本部の大栗 強課長)

 ジャムコは今後、パラマウントベッドが持つノウハウを生かし、睡眠状態に応じて自動でリクライニングする機能や、シートクッションの固さを変えられる機能を持ったマットレスを導入した飛行機用シートの開発を検討しているとのこと。実用化は、2020年を目指しているそうです。

【了】

【写真】シートモニターに表示される心拍や呼吸

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