レオパルト2戦車に最新型登場 ドイツ、デンマークへ納入開始 ただし新造はせず KMW

原型の納入から40年経つドイツ製レオパルト2、最新型の引き渡し式典が挙行されました。

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ドイツのミュンヘンで行われたKMW社のレオパルト2A7Vの引き渡し式典。中央に登壇しているのが同社のフランク・ハウン会長(画像:KMW)。

 2019年10月29日(火)、ドイツのKMW(クラウス・マッファイ・ヴェグマン)社は、ドイツ南部の都市ミュンヘンにおいて、レオパルト2戦車の最新型である「A7V」の初号車引き渡し式典を行いました。

 式典では、ドイツとデンマークの2か国に対する引き渡しを象徴して、2両のレオパルト2A7Vが両国国旗とともに展示され、KMW社の経営トップであるフランク・ハウン会長から両国代表に、それぞれ鍵の形にかたどった日付入りの記念プレートが手渡されました。

 今回ドイツとデンマークに引き渡されたレオパルト2A7Vは、40年ほど前に誕生したレオパルト2シリーズの最新型で、従来型と比べて防御力、機動力、火力などが大幅に向上しているのが特徴です。またエアコンや補助電源装置、新型のNBC(核兵器・生物兵器・化学兵器)防護装置、最新のネットワーク通信システム(C4I)などが搭載されています。エンジンとトランスミッションが一体化したパワーパックは新型に換装されており、これにより装備が増えても機動力は向上しています。

 KMW社によるとレオパルト2A7Vは、デンマーク軍には2022年までに44両を、ドイツ軍には2023年までに104両をそれぞれ納入する計画とのことです。また、いずれの国も既存の旧式化した車両を改造するとのことです。

【了】

【写真】迷彩がドイツ軍と違う、デンマーク軍向けのレオパルト2A7V

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