諸元表「小田急電鉄5000形電車」

小田急電鉄に、新型の通勤電車5000形が登場しました。4000形以来12年ぶりの新型通勤電車で、車内は拡幅車体の採用により広くなり、先頭部が流線形になっているのが特徴です。おもな諸元を紹介します。

営業運転開始は2020年3月中の予定

Large 20191112 01

拡大画像

先頭部が流線形となった小田急電鉄5000形電車(2019年11月、恵 知仁撮影)。

 小田急電鉄に、12年ぶりとなる新型の通勤電車5000形が登場しました。拡幅車体の採用により車内が広くなり、先頭部は流線形を採用してスピード感を強調しています。

 5000形は10両固定編成で、2019年度中に1編成10両、2020年度に5編成50両の計6編成60両が導入され、2020年3月中に営業運転を開始する予定です。東京メトロ千代田線、JR常磐線には乗り入れず、小田急線内での運転となります。

主要諸元表(小田急電鉄5000形電車)

■形式

クハ5050 Tc1

デハ5000 M1

デハ5100 M2

サハ5150 T1

サハ5250 T2

デハ5200 M3

デハ5300 M4

サハ5350 T3

デハ5400 M5

クハ5450 Tc2

■車体

ステンレス製 電動客車・制御客車・付随客車

■定員

クハ5050 座席45 立席99 合計144

デハ5000 座席51 立席104 合計155

デハ5100 座席51 立席104 合計155

サハ5150 座席51 立席104 合計155

サハ5250 座席51 立席104 合計155

デハ5200 座席51 立席104 合計155

デハ5300 座席51 立席104 合計155

サハ5350 座席51 立席104 合計155

デハ5400 座席51 立席104 合計155

クハ5450 座席45 立席99 合計144

編成定員 1,528人

■最大寸法

長さ 先頭車20,400mm、中間車:20,000mm

編成全長 200,800mm

幅 2,900mm

高さ パンタ折りたたみ高さ:4,089mm、一般部:4,035mm

■台車

軸ハリ支持方式ボルスタレス台車

M台車:NS-102

T台車:NS-102T(TA)

■主電動機

全密閉外扇式三相誘導電動機

MB-5157-A2(センサーレス) 190kW

■制御装置

全M車:SiC適用2レベルVVVFインバータ制御装置(1C4M×5ユニット)

応荷重・回生ブレーキ(純電気ブレーキ)・抑速制動機能付

素子冷却:自冷式

FL冷却:自己通風式

■補助電源装置

M2、M4:IGBT静止形インバータ 440V 60Hz

待機2重系 260kVA 2台

素子冷却:自冷式

■制動装置

電気指令式・応荷重・電空演算装置付電空併用・遅れ込み方式・ON-OFF式

■滑走防止制御装置

全台車:MS-3576ファインスキッド・各軸検知・台車単位制御・編成滑走制御付

■伝送方式

N-TIOS・イーサネットケーブル対応大容量伝送指令方式

■電動空気圧縮機

M1、M3、M5 オイルフリーレシプロ式 990L/min

Large 20191112 02

拡大画像

小田急電鉄5000形電車の車内(2019年11月、恵 知仁撮影)。

■暖房装置

客室一般席:反射型 AC254V-1000W

乗務員室:床置形 AC250V-1700W

■冷房装置

冷房機:集中式天井ダクトフローライン冷風式 CU7371・各車1台

50000kCal/h

ラインデリア:片軸式W型、先頭車5台、中間車6台

■保安装置

D-ATS-P・デジタル列車無線・EB装置

Large 20191112 03

拡大画像

小田急電鉄5000形電車の車両編成図(画像:小田急電鉄)。

残り143文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

最新記事

コメント