外航船「機関長」の仕事を聞く 船上だけでないエンジニアの職務 その魅力、なり方は?

外航船のエンジンルームを取り仕切る機関長に、その仕事について聞きました。陸(おか)の上にもエンジニアの仕事はあり、やりがいは船の内外を問わないそうです。目覚まし時計を分解していた少年は、いかにして機関長になったのでしょうか。

必要な作業をどの海域でするか、も重要なポイント

――暑さや音など、エンジンルームでの作業は大変なのではないでしょうか?

 エンジンルームの気温は、外気温プラス3度から5度、中東などでは43、4度まで上がります。そのような環境での作業は避ける必要があるので、「エンジンルームでやらなければならない作業はできるだけ涼しい海域で終える」という、事前の作業計画が重要になってきます。また、エンジンルーム内にはワークショップ(工作室)という場所があり、そこは空調がきいているので、移動が可能な機械はそこに運び込んで作業します。音は耳栓やイヤーマフで十分しのげていますが、私物のノイズキャンセラー付きイヤホンを試しに着けてみたことがありまして、あれは、ものすごく効きますね。

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自動車専用船「アリエス・リーダー」の工作室。様々な工具が綺麗に並ぶ(2017年12月17日、乗りものニュース編集部撮影)。

――工作室はピシッと整理整頓されている印象があります。

「どこに何があるかその人にしかわからない」という空間にはならないよう、きちんと配置しています。船は揺れるので、ただそこに置いてあるつもりのものでも動いてしまい危険でもありますから、いちいち引き出しにしまったり、きちんと片付けたりできないと、作業環境がキープできません。

 それから、いちいち工作室に戻らなくてもいいように、各フロアに一定数、必要な工具を備えて置くのですが、「何が必要か」というのは機器の配置や機関長の考え方で変わるので、船によって置くものが変わりますね。

【写真】最大出力は軽自動車300台分! 自動車専用船の心臓部

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1件のコメント

  1. 単位は正しくkWと書いてほしい

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