日本では見ない「ボーイング717」どんな飛行機?実はダグラス系 T字尾翼 後部エンジン

717はないがDC-9の系譜は日本にも 時系列順ではない型式名のワケ

 ボーイング717の導入実績はなかった日本ですが、前身であるDC-9シリーズや、MD-80シリーズのMD-81、87、そしてMD-90を、TDA(東亜国内航空)、そして同社の国際線開設にともなって社名変更をしたJAS(日本エアシステム)で導入していました。しかしJASは2002(平成14)年に、ボーイング737を多数保有するJAL(日本航空)と合併、そののち経営上の理由や機材統一の観点から、これらのシリーズは全機退役しました。

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JASのMD-90型機(画像:JAL)。

 ちなみにボーイングでは1957(昭和32)に初飛行の「707」から、2009(平成21)年に初飛行「787」まで、シリーズ名が時系列順に付与されていますが、717のみ、この法則に当てはまらないモデルです。実はDC-9シリーズの「717」は、厳密には初代ではないそうです。

 かつて717は、ボーイング707の軍用機バージョンといわれている「ストラトタンカー」ことKC-135シリーズの社内呼称でした。

 初のジェット旅客機である707が商業的に成功した1959(昭和34)年、航空会社側の要望を受け、当時長距離路線用としてつくられた707をベースにした中距離用新モデルを開発し、707-020型機という仮型番をつけます。この進行中、これまでと仕様が異なることから、新型には707ではないモデル名を付与すべきという意見が出たそうです。このとき新モデルに一旦「717」を付与する意見もありましたが、KC-135が717を使っていたこともあり、最終的に新モデルは仮型番を縮めた「ボーイング720」として1961(昭和36)年に初飛行が行われています。

【了】

【写真】JASでも運航していた「717」の先輩 ダグラス「DC-9」

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コメント

1件のコメント

  1. 元々、ボーイングのモデル717の形式は軍用輸送機KC135の民間形に付ける予定だったんだよね。707と見た目は変わらないけど、胴体の太さが微妙に違うらしい。
    ちなみに707の軍用形はKC137。
    あと、707の短距離短胴形として720というのもあった。
    ボーイングで大量に製造されているにもかかわらず、日本の航空会社では1機も採用されなかったのは757というのもある。