渋谷駅ハチ公前広場の電車 「ハチ公の故郷」秋田大館に移設へ 東急5000系「青ガエル」

元東急5000系「青ガエル」 大館市の「秋田犬の里」へ 移設は5月から

「青ガエル」は今後、2020年5月下旬から6月上旬にかけて、渋谷駅ハチ公前広場から移設。7月より、大館市観光交流施設「秋田犬の里」芝生広場にて、「忠犬ハチ公」を中心にした渋谷と大館の歴史に関する展示をしながら、施設来場者の休憩場所として使用する計画だそうです。

 渋谷区では、「『忠犬ハチ公』像と共に渋谷の象徴となっている『青ガエル』移設により、大館市との繋がりを強化し、同市の『忠犬ハチ公のふる里』としての知名度を高めると共に、さらなる観光客の誘致に繋がること」を期待しているといいます。

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「青ガエル」移設先の秋田県大館市「秋田犬の里」(画像:渋谷区観光協会)。

 秋田犬のハチは1923(大正12)年11月、秋田県大館市で生まれたのち、列車に揺られて東京へ。翌1924(大正13年)1月、東大農学部の上野英三郎博士のもとへやって来ます。

 ハチはとてもかわいがられたといい、上野博士を渋谷駅に送り迎えするようになりますが、1925(大正14)年5月、上野博士が大学で急逝。渋谷駅前で帰らぬ上野博士を待ち続けたことから、「忠犬ハチ公」として生前に銅像が渋谷駅前に建立されるなど、広く知られるようになりました。

 ちなみに秋田のJR大館駅前でも渋谷駅と同様に、「忠犬ハチ公」の銅像が駅利用者を出迎えていました(その銅像は2019年、JR大館駅近くの「秋田犬の里」に移設)。

【了】

【地図】「ハチ公の故郷」秋田県大館市の場所

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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3件のコメント

  1. 今の状態の青ガエルなんか持って行って『観光客の誘致』とか、果たして集客効果は如何ほどなのか?
    邪魔だから持って行ってどうぞとしか思ってない様な気がします。どうせ屋根なんて付けないでしょうし、10年程度で老朽化とか言って解体コースの予感?

  2. こんなものにするために自社の系列会社で保存していた「文化財」を放り出した東急も理解できないし、それをさらに一万歩譲ってもこじつけとすら理解できない大館に送り出す渋谷区もまた同罪。
    あんな変わり果てた姿にさせられた時点で最早文化財的価値も失われていたが、これでもう終わったとしか…。

  3. ニュース記事検索してるだけなのに、ニュース本記事にまぎれて出ている広告が雑多に多すぎる。怒りを感じるほど広告が、多すぎる。