大阪の公園にある国鉄ディーゼル機関車「DF50」 3両だけ残ったブルートレインけん引機
国鉄時代に登場したDF50形ディーゼル機関車が、大阪市内の公園に保存されています。DF50形は北海道を除く日本各地の非電化路線で使われましたが、いまではたった3両しか残っていません。
ブルートレインもけん引した機関車「DF50」
JRおおさか東線のJR淡路駅から徒歩15分ぐらいのところにある、菅原天満宮公園(大阪市東淀川区)。何も知らずに歩いていると通り過ぎてしまいそうですが、フェンスに囲まれた筒状の建物のなかに、「DF50形ディーゼル機関車」が保存されています。
DF50形は、1957(昭和32)年から1963(昭和38)年にかけて138両が製造された国鉄のディーゼル機関車。菅原天満宮公園に保存されているのは、このうちの1両(4号機)です。
箱型の車体が特徴のDF50形は、非電化路線の蒸気機関車を取り替えるために製造されました。北海道を除く非電化路線で使われ、日豊本線で寝台特急「富士」や「彗星」、紀勢本線で寝台特急「紀伊」などのブルートレインもけん引した機関車です。
しかしながら、DF50形はエンジン出力が低いといった課題があり、蒸気機関車をすべて取り替えることができませんでした。そのため国鉄は1962(昭和37)年、凸型の車体が特徴で高性能のDD51形ディーゼル機関車を投入。DF50形は順次、亜幹線で使われるようになり、1983(昭和58)年に四国で運転された臨時急行列車を最後に、運転を終了しています。
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