「路線バス本数かなり多い区間」西日本3選 バス1日3500本通過 片側1車線の道路で対応

日本一? バス1日3500本通行 さらに路面電車も並行

 ターミナル駅の近くなどで、多くの路線が集中するために本数が多いという区間は全国にありますが、なかでもとりわけバスが多いという区間が九州にあります。

宝町~八千代町(長崎市)

 九州で「路線バスが集中する場所」といえば、西鉄バスが集中する福岡市内の「大博通り」(博多駅前~祇園)なども有名ですが、さらに多くの系統が集中しているのが、長崎市の宝町~八千代町間です。JR長崎駅前を通る「新浦上街道」沿いで、長崎バスと長崎県営バスあわせて、1日あたり往復3500本以上のバスが運行されているだけでなく、路面電車まで並行しています。

 長崎駅の北約1kmの宝町交差点で、さらに北の浦上駅方面から来たバスと、市西部の住宅街である稲佐方面からのバスが合流し、長崎駅方面へ向かいます。八千代町を通過後、長崎駅の手前で長崎県営バスは自前のバスターミナルへ進入するものの、八千代町~長崎駅前間もバスが走る本数が多いことに変わりはありません。

 長崎駅周辺は、東側にすぐ山が迫り、西側には浦上川が流れるため、平地が少ないこともあり、この新浦上街道にバス路線も集中せざるを得ないのです。

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長崎駅前の高架橋から八千代町方面を望む(2009年7月、宮武和多哉撮影)。

 前出のとおり、この区間は路面電車や、周辺の幹線道路から合流するクルマも走るため、典型的なボトルネック(交通集中が起きる場所)でもあります。1日500本弱運行されている路面電車は長崎駅に優先して入れるので、この渋滞を避けるために、長崎駅方面行きのバスからわざわざ路面電車に乗り換えて長崎駅へ向かう、という人もしばしば見られます。

【地図】「バスがどんどん来る区間」大阪、長崎、京都

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コメント

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1件のコメント

  1. 長崎県営バスがバスターミナルに吸い込まれるのは高速バスだけのはず。
    全てのバスが浦上駅or稲佐からとは限らない。
    ゆえに記事の文章は上記二つとも全部という意味に受け取れる。