「大量に建造された現代軍艦」3選 ひたすら30年建造 7年で50隻建造

第2次世界大戦では各国とも軍艦の大量建造を行いましたが、21世紀の現代においても同一艦型の大量建造が行われています。現代軍艦で同型艦が最も多いのはどれか、また1艦種の大量建造をするのはなぜか、その理由を紐解きます。

外洋進出の拡大を支える大量建造艦

 第2位は中国(中華人民共和国)の056型コルベットです。NATO(北大西洋条約機構)コードで江島(ジンジャオ)型と呼ばれるタイプで、2013(平成25)年2月から2020年1月までの約7年間で50隻就役しています。

 なお現在も建造は続いており、進水し就役を待っているものが2020年1月現在、22隻もあります。よって2020年上半期中に、前述のオリバー・ハザード・ペリー級を超えることが確実であるため2位にしました。また、後述の輸出したものは数に含めていません。

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056型コルベット5番艦の「上饒」(画像:統合幕僚監部)。

「コルベット」とは、フリゲートよりも小型の汎用艦ですが、小型のため航続距離が短く、外洋における凌波性、すなわち大波を超えていける能力が限られることが多い艦種です。そのため、原則として自国近海での運用が主体になることが多いといわれます。

 056型は全長88.9m、基準排水量1300トン、満載排水量1440トン、乗員は60名です。武装は、76mm単装砲1門、30mm機関砲2門、8連装対空ミサイル発射機1基、対艦ミサイル発射機4基です。ヘリコプターを艦内収容することはできないものの、飛行甲板は備えており、航空燃料の補充などは可能といわれています。

 また056型は、ナイジェリアに2隻、バングラディシュに4隻の計6隻が輸出されていますが、これらは武装が減らされていたり、排水量が少なかったりと、若干の違いがあります。

 中国海軍は2000(平成12)年前後から、急速な経済発展を背景に、軍備の近代化を進めました。海軍戦力については、従来の沿岸防衛用の小艦艇主体から外洋艦隊としての大型艦の整備に舵を切りました。一方で、領海警備に用いるフリゲートや魚雷艇などの旧式化も目立ったため、それらの更新用として調達されているのが056型コルベットです。

 なお、056型コルベットの設計は中国海警局の新型哨戒船(巡視船)にも流用されており、武装を30mm機関砲1門に減らして、UAV(ドローン)を搭載しているそうです。

【写真】海上自衛隊の最多建造護衛艦 はつゆき型

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