ANAパイロット 新型コロナウイルスに感染 直前にニューヨーク往復 飛行機は消毒

ニューヨーク便に乗務したあと、症状が出ています。

 ANA(全日空)は2020年4月2日(木)、運航乗務員(パイロット)が新型コロナウイルスに感染していたと発表しました。同社によると、当該の運航乗務員は神奈川県在住の50歳代男性で、直近の勤務状況などは以下の通りといいます。

3月14日:成田発ニューヨーク行きANA10便に乗務
3月16日:ニューヨーク発羽田行きANA109便に乗務
3月17日:羽田空港到着
3月18日:(休暇開始)喉の痛みが出始める
3月19日:(休暇中)発熱の症状が表れる
3月23日:(休暇中)地元の病院で受診
3月26日:(休暇中)地元の病院で気管支炎との診断
3月30日:(休暇中)地元の病院で肺炎との診断を受けたことからPCR検査を実施
4月1日:(休暇中)陽性結果判明の報告を受ける

Large 200402 ana 01

拡大画像

ANA機のイメージ(2016年3月、恵 知仁撮影)。

 なお保健所により、利用者およびANA社内に濃厚接触者はいないと判断されており、ニューヨークへ往復した際に同乗した運航乗務員、客室乗務員(CA)にも体調不良者はいないとのこと。

 ANAではこれを受け、このパイロットが乗務した飛行機の消毒を実施済みであるほか、運航乗務員への注意喚起、全社的なマスク着用や手洗いの励行、体調確認や人ごみを避けるといった行動の徹底、海外渡航の中止や延期など、全社を挙げて感染拡大防止に向けた取り組みを実施しているそうです。

 また3月30日、アメリカにあるANA事業所の、利用者と直接的な接点がない管理部門社員がPCR検査の結果、新型コロナウイルスに感染していたと判明したとのこと。ANAによると、同じ職場の間接部門スタッフ3名が濃厚接触者と現地保健所に判断され、その3名は自宅待機しているといいます。

【了】

ANAパイロットが操縦訓練する巨大マシン

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。