飛行機の翼に生い茂る「細い棒」 何のために生えている? 「ジャンボ」だと50本以上

飛行機の翼には後方に向かって針のような細い棒が生えているのが一般的です。「ジャンボ」の場合は、これが50本以上あるそうです。もちろん安全運航に欠かせないパーツですが、どういった役割を持っているのでしょうか。

飛行中の機体は摩擦により大量に帯電

 飛行機に乗っているとき、客室の窓から主翼の後ろをよく見てみると、後方に向かって10cmから20cm程度の長さを持つ、針のような細い棒が何本も生えているのが一般的です。

 これは主翼だけではなく、機体後方にある水平尾翼や垂直尾翼にもあり、JAL(日本航空)によると、たとえば「ジャンボ」ことボーイング747型機の場合、あわせて50本以上、この棒が取り付けられているとのことです。

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ANAのエアバスA380型機の翼部分。後端から細い棒が何本も生えている(2019年、恵 知仁撮影)。

 ANA(全日空)によるとこの棒は「スタティック ディスチャージャー」と呼ばれる安全装置で、飛行機が飛んでいる際に帯びる、静電気を空気中に逃がすための役割をもっています。

 飛んでいる飛行機は、空気中のちり、雨、雪などをうけながら、ときには音速にも迫る高速で飛行しています。このとき、下敷きを頭にこすり付けると、摩擦によって静電気を帯びて髪の毛が浮くように、飛行中の機体も空気中の物質との摩擦により静電気を表面に帯びます。そしてその量は、スピードのぶん膨大です。

 そこで機体表面に溜めこまれた静電気、いわゆる電荷をスタティック ディスチャージャーが空気中へ徐々に放電することで、安全な飛行をサポートしています。これは、電荷が細いものに集まりやすい性質を利用したものとのことです。

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【画像】「セントエルモの火」に包まれた「ジャンボ」

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