その細道行くの!? 東京のバス「狭隘区間」5選 行き違いにクランク 光る運転テク
終点につくなり、いきなりバック! 狭い駅前の光景
東京ではどちらかというと、都営バスより民間バス会社の路線に、狭隘区間が多く存在します。
京成小岩駅付近(江戸川区)
●経由するバス
・京成タウンバス「小54」:亀有駅~京成高砂駅~小岩駅北口~京成小岩駅
「小54」は亀有駅と京成小岩駅を京成高砂駅経由で結ぶ路線です。国道6号のような幹線道路も一部、走りますが、多くはそれほど広い道ではありません。また、京成高砂駅は京成線の特急停車駅でありながらバスターミナルもないためか、この路線のみが発着しています。さらに、京成小岩駅(東口)のすぐそばまで乗り入れるバス路線も、この「小54」のみで、西口にも「京成小岩駅入口」バス停はあるものの、駅からやや離れた都道沿いに位置しています。
北小岩六丁目から京成小岩駅にかけては、上下線でルートが異なり、商店や住宅が立ち並ぶ一方通行路を進みます。終点の京成小岩駅に到着したバスは、いったん右に車体を振り、誘導に合わせてバックで1台分のみ設けられた停車スペースに入ります。狭い駅前ならではの光景でしょう。
久我山四丁目付近(杉並区)
●経由するバス
・関東バス「荻40」:荻窪駅北口~西荻窪駅~立教女学院
荻窪駅から青梅街道を北西に進んだのち、西荻窪駅を経て、京王井の頭線の三鷹台駅に近い立教女学院までを結ぶ路線です。西荻窪駅以南は狭い一方通行路が多く、上下線でルートが異なります。
立教女学院行きは西荻窪駅を出たあとクランク上に曲がるほか、久我山から久我山四丁目付近にかけては、一方通行路が次第に狭くなり、道路両脇の電柱と電柱のあいだをそろそろと進むような箇所もあります。終点の立教女学院のバス停も住宅街の路上に位置しており、到着したバスは息つく間もなく荻窪駅方面へ向かいます。
ちなみにこの路線は、関東バス成立以前の戦前期、都心部にあった立教女学院が関東大震災で焼失し、現在地へ移転してきた頃から存在するという、歴史ある路線です。
現在、石神井公園駅南口から石神井公園までの道路建設中。開通すると狭い商店街を通らなくてすみ、交通規制で石神井公園バス停で折り返す照姫まつり実施中も石神井公園駅南口バス停発着になる。
西武バスと関東バスでは、上石神井駅付近の道路が狭い(特に南口)。上石神井駅の地下化で改善して欲しい。
西東京バスでは奥多摩駅〜日原鍾乳洞のバスが細道を通る。狭いが故、土休日は途中にある折り返し場までしか行かない。
※西武バス:石神井公園駅南口→関東バス:石神井公園駅、西武バス:石神井公園→関東バス:石神井公園前