「電動キックボード」どんな乗りもの? glafit新作は「椅子のないスクーター」

和歌山の乗りものメーカー、グラフィットが、電動キックボード「x-scooter LOM」の販売予約を開始しました。世界的に電動キックボードが普及し、日本は周回遅れの状況ですが、普及の可能性はあるのでしょうか。

電動キックボードというより「椅子のないスクーター」

 とはいえ、電動キックボード自体は取り立てて珍しいものではありません。このような乗りものは、多くの国で運転免許なしに乗ることができ、アメリカなどでは、たとえばビジネスマンが背中とリュックのあいだに挟むなどして持ち歩き、ちょっとした移動に使うケースもあるなど、世界的に普及しているといいます。

 日本でも、通販サイトなどで多くの電動キックボードが売られています。「そのほとんどは、おもちゃの延長線上」と鳴海社長はいいますが、なかには「X-SCOOTER LOM」のように、日本の法規に合わせてウインカーなどの保安部品を取り付け、原付1種として公道を走れるようにしたものもあります。ただ、いずれにしても日本では、こうした電動キックボードが普及しているとはいい難い状況です。

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ヘッドランプはバイクと同じく常時点灯。ウインカー類も備わる(2020年5月、中島洋平撮影)。

 今回の「X-SCOOTER LOM」は総重量16.5kg、通常出力350wで、最高速度は25km/h以上。そのパワーは自転車タイプの「GFR-01」よりも大きく、トレーラータイプの荷台を連結して、荷物運搬の用途も想定しているとのこと。おもちゃの延長線上ではなく、「バイクから椅子を外した立ち乗りのスクーター」(鳴海社長)だといいます。

 それこそ、ビジネスマンが持ち歩いて使うような用途は困難な「しっかり」したものですが、鳴海社長はここに、本製品の狙いがあると話します。

「様々な国で電動キックボードが普及した結果、事故も発生しており、法規制が必要だという流れになってきています。その内容は、灯火類などの保安部品を取り付けるといったもので、おおむね、日本の原付の基準に近くなってきているのです」(グラフィット 鳴海社長)

 電動キックボードが日本で全く普及しないなか、世界ではひととおり普及して、問題も起き、日本の基準に近い法規制が進んでいる――この状況を鳴海社長は、「日本は『周回遅れのトップランナー』」だと表現します。

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