朝3時台発!? 高速バスの「始発」事情 超早朝便のニーズとは? 新型コロナで変化も
「午前3時38分発」も
長野県内から東京へ向かう主要バス路線はおおむね始発が早く、たとえば駒ヶ根~新宿線は伊那バス駒ヶ根車庫4時22分発、岡谷・諏訪~新宿線は上諏訪駅4時20分発、飯田~新宿線は飯田4時26分発といった具合で、それぞれバスタ新宿着は8時00分、8時05分、8時33分です。
「それほど朝早い便に需要があるのなら、夜行はどうなのか」とアルピコ交通に聞いたところ、片道3時間から4時間の距離では「夜行で行くまでもない」という意識があるそうです。これら路線は運行距離200kmから250kmほどですが、他地域では同程度の距離の路線で、始発地を3時台に発車する便もあります。
ジェイアールバス関東などが運行する、いわき~東京線 の始発便は、ジェイアールバス関東いわき支店を3時38分に発車、いわき駅発は4時ちょうどで、東京駅には7時33分に到着するというものです。ほかに、両備バスなどが運行する倉敷・岡山~大阪線も、始発便は倉敷駅北口3時50分発、岡山駅西口4時30分発、なんば7時50分着、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン8時20分着となっています。いずれも、運行距離200kmほどの路線です。
より短い路線では、終着地へ6時台に着くよう設定されているものもあります。たとえば、つくば~東京線の始発は、筑波大学4時45分発、つくばセンター(つくば駅前)5時00分発、東京駅6時25分(土休日は6時16分)着です。
この路線はつくばエクスプレスと競合し、その始発列車はつくば5時06分発、秋葉原5時59分着の区間快速です。高速バスは、キャンパス内の宿舎に4000人近くが住む筑波大学構内から発車し、東京駅へ直通する点がメリットといえるでしょう。運賃は鉄道と高速バスでほぼ同じですが、高速バスは2020年6月現在、上り線のICカード利用に限り通常より380円割り引くキャンペーン(大人運賃のみ)を2021月3月末までの予定で実施し ています。
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