九州・大牟田の「炭鉱電車」運行終了 ラストラン企画は秋開催目指す

明治期からの歴史に幕を下ろしました。

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運行を終えた三井化学専用線(画像:三井化学)。

 三井化学専用線(旧・三池炭鉱専用鉄道)の運行が2020年5月7日(木)に終了しました。6月にラストランイベントが計画されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。改めて秋ごろに開催できるよう準備が進められています。

 旧・三池炭鉱専用鉄道は1878(明治11)年、三池炭鉱(福岡県大牟田市など)から石炭を搬出するために敷設された馬車鉄道が始まりです。1909(明治42)年に電化され、1964(昭和39)年から1972(昭和48)年までは旅客輸送も行われました。

 1997(平成9)年、三井三池炭鉱の閉山とともに多くの路線は廃止されましたが、一部区間(1.8km)は三井化学専用線として引き継がれます。1915(大正4)年に三菱造船で製造された電気機関車などを継承しつつ、三井化学大牟田工場の原材料の搬入などに使われてきました。

 運行を終えた現在は、「ありがとう炭鉱電車プロジェクト」と題して今後の活用を検討中。三井化学は「炭鉱電車」の映像と音を懐かしみ、楽しんでもらえるようなコンテンツを製作中としており、新しい日程が決まり次第、ウェブサイト案内するとしています。

【了】

【写真】運行を終えた三井化学専用線

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