「船の無人運航」実験へ 大きさ様々5プロジェクト 水陸バスも 実用化に道筋
無人運航船、どう役に立つ? 未来はどうなる?
たとえば、横須賀で行われる小型船の無人運航について丸紅は、「日本は島国であり、都市部には水路も多く、災害時の輸送などに活用できます。さらに、船を活用した新しい生活様式の提案までを目指します」としています。
長距離運航のコンテナ船とカーフェリーで実験を行う商船三井は、「環境面でもメリットのある船舶への『モーダルシフト』を推進するためには、ヒューマンエラーの防止、船員不足、労務環境の改善、安全運航の効率化など、安全面の課題解決が必要です。世界規模でのモーダルシフトを日本から推進したい」と話しました。
日本財団の海野常務理事は、これまで船舶における無人運航の実証実験は、世界でも数キロ程度の範囲で、かつ安全が確保されたうえでしか行われていないとし、今回発表されたプロジェクトについて「輻輳海域での実証実験というのが、最も難しい点だと思います。大小の船をしっかり認識できるか、そのうえでどう判断して舵をとるのかが課題になるでしょう」と述べています。
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