新型コロナで家族に会えない船員たち 外航貨物船の乗組員 下船できず乗船3か月延長も
ようやくオランダで4名 イギリスで2名がコンテナ船から降りる 国連も指摘
全長およそ400mという世界最大級の船で、アジアと北欧州を結ぶ航路にて運航されている商船三井のコンテナ船「MOL TRIUMPH」。その日本人乗組員も下船が延びてしまい、ようやく1週間ほど前(2020年6月中旬)にオランダのロッテルダムで4名が、そして6月19日(金)、イギリスのサウサンプトンで2名が下船できたとのこと。
先述した「家族にも会えないまま最長で約9か月の乗船」というのも、この「MOL TRIUMPH」の日本人3等機関士で、2019年9月末から今回ヨーロッパへ到着するまで、乗船していました。
商船三井によると、普段のように船員交代できる状況にはほど遠く、多くの乗組員が家に帰れなくなっているそうです。
国連も6月12日(金)に声明を発表。貨物船などの運航にあたる数十万人の船員が上陸できない状態が続いていると指摘し、グテーレス事務総長が各国に改善を求めています。
【了】
Writer: 恵 知仁(乗りものライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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