議論続く「羽田新ルート」着陸便に乗った 従来ルートと比べ「じれったい」違いも

ウワサの降下角度は? ほかにも違いを体感

 そして一部で議論を起こしている「通常より大きな降下角度」は、JL320便の客室から大きな違いを感じることはありませんでした。ただ別の日のANA便のフライトでは、関連性は不明ではあるものの、減速に使われる主翼の板「スポイラー」が展開し、速度を落とす回数がこれまでより多く感じることもありました。

 ただ羽田新ルート、先述のとおりこれまでの飛行ルートと比べると景色は新鮮ではあるものの、沖縄や福岡方面からの便だと、少々「じれったい」と感じることもあるでしょう。

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6月15日のJL320便のフライトで機内から見えた東京ドーム(2020年6月、乗りものニュース編集部撮影)。

 新ルートは、おもに夏などに吹く南風のときに取られるものです。これまでの南風運用時のルートは、福岡や沖縄など西南方向から羽田空港に降りる場合、千葉市や木更津市上空から羽田空港方面に機首をむけ、そのまま東京湾を渡ってD滑走路、もしくはB滑走路に着陸することが一般的でした。対して新ルートは、千葉市上空あたりから、いったん埼玉側に回りこむような形をとったのち、東京上空からC滑走路、もしくはA滑走路に着陸します。

 そのため、乗り慣れた人であれば特に、機内モニターや外の景色で千葉市上空に差し掛かると「そろそろ着くな」と思うものですが、この感覚でいると、時間の面でギャップを感じるかもしれません。

「フライトレーダー24」によると、先述のJL320便が従来ルートで着陸した2019年8月4日の場合、千葉市上空から旋回しおよそ5分程度で着陸しているのに対し、新ルートでの着陸となった2020年6月15日は、千葉市上空からおよそ13分程度と、この地点から着陸までの時間は余分にかかっています。

 ちなみに、同サイトに掲載されているフライト時間を比較すると、2019年8月4日が1時間25分、2020年6月15日が1時間19分となっており、トータルで長くなっているわけではありません。またそれ以外のフライトでも、飛行時間自体に大幅な増減は見られません。

 前出の通り羽田新ルートをめぐっては、本運用開始後も議論が続いており、6月16日(火)には、国土交通省が「新ルート固定化回避のための検討会」の開催を発表するなどしています。

【了】

【地図】羽田空港の新旧ルートを見比べ

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コメント

4件のコメント

  1. 減便がこのまま続いて、陸からのルートは不要となりますように。

    • 「騒音なんて、千葉におしつけておけばいい」という、ポリッシャーマンの利己的な人間が居なくなりますように。

  2. それで「じれったい」なら北海道から関空飛んでくる飛行機なんて鳥取から岡山、小豆島、淡路島回って飛んで来るんだぞ(苦笑)。伊丹なら若狭湾から京都、兵庫抜けて来るのに。

  3. 特にA滑走路への都心方向からの着陸は再検討する必要があります。代案はC滑走路に平行したE滑走路を増設して、C&Eで運用しAは予備とします。C·E間には第4ターミナルビルを作り、その下に京急、東京モノレールを延伸させます。東京モノレールは第1から第4ターミナル間は無料で乗れる空港内交通システムとして活用します。
    既にE滑走路の基礎的な調査はD滑走路を検討する際に終えており、第一航路も変更済みのため、大きな障害は無いと思われます。