しなの鉄道の国鉄型電車「115系」最古参含む2編成が引退 解体&部品持ち帰り体験会も
2編成が営業運転を相次いで終了します。
しなの鉄道は2020年6月26日(金)、新型車両SR1系電車の運行開始に伴い、115系電車のS23編成(2両)が7月3日(金)、S6編成(3両)が4日(土)にそれぞれ営業運転を終了すると発表しました。
S6編成は1977(昭和52)年12月、S23編成は1978(昭和53)年5月、いずれも日本車輌製造豊川蕨製作所(愛知県豊川市)で製造されました。国鉄長野鉄道管理局の松本運転所に配置され、民営化でJR東日本が継承した後も長野・松本地区を中心に使われました。
S6編成は長野新幹線(北陸新幹線)が開業し、並行在来線の軽井沢~篠ノ井間がしなの鉄道線として開業した1997(平成9)年10月1日、JR東日本からしなの鉄道に転入。同社所属の車両では最も古く、総走行距離は地球約132周分にあたる528万5195kmに上ります(2020年6月現在)。
S23編成は運用終了となった169系電車の置き換えとして2013(平成25)年6月1日に、JR東日本からしなの鉄道に転入。総走行距離は地球約84周分にあたる338万1079kmです(2020年6月現在)。
両編成とも、営業運転終了後はほかの115系の維持を目的とした部品取りのために廃車となります。7月18日(土)にはしなの鉄道本社前(長野県上田市)で「115系解体お持ち帰り体験会」が開催予定。つり革やいすの座面、ボックス席のフック、座席札、テーブルを自分で外して持ち帰れるほか、参加者限定の入札部品販売も予定されています。20人限定で参加費は1万3000円。募集はウェブサイトで7月1日(水)から8日(水)まで。応募多数の場合は抽選です。
【了】
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