肥薩線とくま川鉄道で橋3本流出 九州大雨による鉄道の運行状況と被害 6日10時30分現在

長崎県内でも運転見合わせが発生しています。

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JR肥薩線の海路駅付近。2020年7月4日撮影(画像:国土地理院)。

 2020年7月3日(金)からの梅雨全線に伴う大雨により、九州南部を中心に交通機関の被災や運休などが生じています。鉄道の6日(月)10時30分現在の状況は次のとおり。

●JR九州新幹線
 熊本~鹿児島中央間で始発から運転見合わせ。

●JR大村線
 早岐~諫早間(全線)で運転見合わせ。

●JR長崎本線
 肥前鹿島~長崎間で運転を見合わせ。

●JR肥薩線
 八代~吉松間は終日運休。吉松~隼人間は始発から運転見合わせ。「SL人吉」と、特急「かわせみ やませみ」「いさぶろう・しんぺい」は終日運休。

●JR鹿児島本線
 川内~鹿児島中央間で始発から運転見合わせ。

●JR日豊本線
 南宮崎~鹿児島中央間で始発から運転見合わせ。特急「きりしま」は始発から運転見合わせ。

●JR吉都線
 吉松~都城間(全線)で始発から運転見合わせ。

●JR日南線
 南宮崎~志布志間(全線)で始発から運転見合わせ。

●JR指宿枕崎線
 鹿児島中央~枕崎間(全線)で始発から運転見合わせ。特急「指宿のたまて箱」は始発から運転見合わせ。

●くま川鉄道湯前線
 人吉温泉~湯前間(全線)で当分の間運休。

●肥薩おれんじ鉄道
 八代~出水間は当分の間運休。出水~川内間は始発から運転見合わせ。

 国土交通省によると、肥薩線は鎌瀬~瀬戸石間(熊本県八代市)の球磨川第一橋梁(きょうりょう)が流出したほか、同路線の複数箇所で線路が冠水。「確認中」としていた那良口~渡間の第二球磨川橋梁も流出が確認されました。第一・第二橋梁ともアメリカで造られたピン結合方式のトラス橋で、およそ110年前の明治時代に架けられました。

 くま川鉄道では、JR人吉駅に隣接する人吉温泉駅(同・人吉市)構内で土砂流入や冠水があり、全5両の車両も浸水。川村~肥後西村間(同・相良村、錦町)では、1937(昭和12)年に建造された国登録文化財の球磨川第四橋梁が流出しました。

 肥薩おれんじ鉄道では佐敷駅(同・芦北町)構内で線路が冠水したほか、海浦~佐敷間で土砂流入、御立岬公園~肥後田浦間で道床流出が確認されています。

【了】

【写真】7月4日撮影 流出した肥薩線と国道の橋

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