日本初登場のイタリア製大型ヘリコプター 東京消防庁の4代目「ひばり」として運用開始

東京消防庁には長時間の洋上飛行も可能なヘリコプターが配備されています。

 2020年7月9日、東京消防庁に新たな消防ヘリコプターが就航しました。同機はイタリアのレオナルドヘリコプターズが開発したAW189で、4代目「ひばり」として運用されます。

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東京消防庁のAW189「ひばり」。航続時間6時間以上、航続距離1200km以上の性能を有する(画像:東京消防庁)。

 AW189は今回初めて日本で登録された機種です。従来の3代目「ひばり」はフランス製AS332L1大型ヘリコプターでしたが、それと比べて機体がひと回り小さいながら、ほぼ同等の座席数や吊り下げ重量を有し、胴体下部に装着する消火装置のタンク容量も一緒です。

 一方、エンジン出力はAS33L1よりも高いため、最大速度は速く、航続距離や航続時間はより長くなっています。

 また、GPSの測位情報やマップデータを読み込むことで、コクピットのディスプレイに地形を三次元描画できるほか、地上の障害物との衝突を防止するための「対地接近警報装置」などを搭載しており、飛行時の安全性が飛躍的に向上しているそうです。

 これらの能力により、都心部の高層ビルや山岳地での救助活動、島しょ地域などへの長距離の救助活動などで、より安全に消防救援活動を行うことが可能とのことです。

【了】

【写真】高層ビルの上や臨海部を飛ぶ光り輝く機体。右側面はどうなっている?

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