援軍電車 伊豆から北海道へ出発進行! 東急「ザ ロイヤルエクスプレス」と白い電源車

生まれ変わった元「ゆうマニ」電源車

 北海道で「ザ ロイヤルエクスプレス」が走る路線は、線路の上に車両へ電気を供給する架線がない区間が多数あるほか、架線がある区間でも、使っている電気の種類が違います(「ザ ロイヤルエクスプレス」は直流の電気で走る電車で、JR北海道の架線に流れているのは交流の電気)。

 そのため、「ザ ロイヤルエクスプレス」がJR北海道線を走るには、走るだけならディーゼル機関車にけん引されればよいとしても、車内照明などに使用する電気を調達する必要があります。

 そこで利用されるのが「電源車」です。ディーゼル発電機を搭載した車両で、これも今回、「ザ ロイヤルエクスプレス」と一緒に北海道へ旅立ちました(北海道までの車両輸送はJR貨物が担当)。

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青い「ザ ロイヤルエクスプレス」と一緒に北海道へ旅立った「電源車」(2020年7月21日、恵 知仁撮影)。

 この電源車は元々、JR東日本が「リゾートエクスプレスゆう」という団体列車などに使用される電車向けに使っていたもので(通称「ゆうマニ」)、それをJR東日本は東急電鉄に、今回の北海道応援のために譲渡。「ザ ロイヤルエクスプレス」を手がけたのと同じデザイナー、水戸岡鋭治さんの手で装いが改められて、北海道へ向かいました。

 なお電源車は、外装以外はJR東日本時代と特段の変更はないとのこと。また「ザ ロイヤルエクスプレス」の車両(伊豆急2100系電車)は、北海道で機関車にけん引され電源車から電気を受けながら走れるよう、手を加えたそうです。

【了】

【写真】車両にはられていた、鉄道車両を伊豆から北海道へ送る「荷札」

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1件のコメント

  1. 今需要があるのか?