新千歳空港の鉄道改造プロジェクトで何が便利になる? 30年ぶりに「復活」するコト

「北の玄関口」こと北海道の新千歳空港に乗り入れているJR北海道の鉄道路線を改造しようという話が急浮上しました。実際に改造されると何が便利になるのでしょうか。

「昔の千歳空港駅」の機能が復活へ

 北海道で新幹線に続く、大規模な鉄道プロジェクトが急浮上。新千歳空港駅(千歳市)とその周辺の鉄道線路を改造するプロジェクトが、JR北海道と国土交通省によって検討されていることが2018年5月、明らかになりました。

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札幌~新千歳空港間を結ぶ快速「エアポート」(2017年10月、草町義和撮影)。

「北の玄関口」こと千歳空港と鉄道の接続が図られたのは、1980(昭和55)年のこと。千歳線の千歳~美々(現在は信号場)間に千歳空港駅が開業し、駅と空港ターミナルビルが連絡通路で結ばれました。翌1981(昭和56)年には千歳空港駅から帯広方面に伸びる石勝線も開業。千歳空港から札幌、帯広、苫小牧の3方面へ鉄道でアクセスできるようになったのです。

 しかし、千歳空港を離着陸する飛行機が増えたため、南側に新しい空港(新千歳空港)が建設され、空港ターミナルビルも移転。これに伴い、千歳空港駅から新千歳空港のターミナルビルに乗り入れる千歳線の支線(空港支線)が1992(平成4)年に開業し、千歳空港駅は現在の南千歳駅に改称されました。

 空港支線の整備により、新千歳空港駅と札幌方面を直通する快速「エアポート」が運転を開始しましたが、帯広方面と苫小牧方面へは南千歳駅での乗り換えが必要になってしまいました。また、空港支線は単線で建設されたため、列車をあまり増やすことができないといった問題を抱えています。

 そこで浮上したのが、新千歳空港駅とその周辺の鉄道線路の改造。空港支線と新千歳空港駅の施設を増強するとともに、「昔の千歳空港駅」のように3方面へ直接アクセスできる構造に変えることが考えられるようになったのです。

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コメント

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5件のコメント

  1. いらねえよ
    南千歳でスイッチバックすればいいだけだろ
    今やっているのであれば、効率を上げるために補助すれば良いけど
    JR北がやる気ねえからやらないだけ
    千歳に集約すれば他空港の利用者が減る
    京急は蒲田でスイッチバックして単線でやりくりしていたのを
    高架駅にする際に、複線(単線2本)化した
    運用能力がない会社に楽をさせる必要はない(怒)

  2. ホーム有効長は10両分はほしいね。6両までしか入れない、単線、行き止まり、乗り換えという縛りが全部取っ払われる上、エアポート以外も空港に停まるメリットは大きい。

    ただ、気動車の特急が地下の新千歳空港駅に乗り入れることになるから、排気対策は万全にしなければならない。

    本音を言えば、非電化の新函館北斗〜長万部〜東室蘭と南千歳〜帯広〜釧路を全部電化してほしいんだけど。その方が既存の電化区間も十二分に活用できるし、貨物列車も電気機関車牽引にできる。

  3. 北海道新幹線ができるというのに二重投資ではないか。

  4. 第一期工事としてとりあえず複線化と長大編成対応だけやってくれ、第二期工事分は30年後に改めて検討でいいや。

  5. 「自社単独では維持困難な路線」の廃止を防ぐためにもこのプロジェクトを成功させてください!!