バス車内で「Visaタッチ決済」日本初導入 広がるか? 進むバスのキャッシュレス化

Suica、PASMOは非対応です。

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みちのりホールディングスで共通の「MEX」塗装をまとった茨城交通の高速バス車両(画像:みちのりホールディングス)。

 みちのりホールディングスは2020年7月21日(火)、茨城交通の高速バス勝田・東海~東京線で29日(水)から、バス車内における運賃のキャッシュレス決済に対応すると発表しました。

 非接触のICカード決済として「Visaタッチ」を、QRコード決済として「PayPay」「Alipay」「LINE Pay」を導入するほか、8月中旬以降「楽天ペイ」にも対応予定だといいます。このうち「Visaタッチ」のバス車内利用は日本初です。

 高速バス車両の運賃箱横に設置されたタブレット端末で、カード決済またはQRコード決済を選んで支払いができます。なお表示したQRコードのブランドは自動判別されるとのこと。多彩な決済方法に対応するだけでなく、乗降口付近にタブレット端末を設置するだけのコンパクトさが特徴だといい、みちのりホールディングス、茨城交通、Visa、三井住友カード、小田原機器の5社連携で実現したそうです。なお、「Suica」「PASMO」などの全国共通利用が可能な交通系ICカードには対応していません。

 勝田・東海~東京線ではこれに合わせ、キャッシュレス割引運賃も導入され、起終点間で片道2300円のところ、2050円になるそうです。また、みちのりホールディングスでは今後、同様のキャッシュレス決済の仕組みを、9月下旬に岩手県北バスの盛岡~宮古線「106急行」で、10月下旬に福島交通および会津バスの会津若松・福島・相馬~仙台空港線で展開する予定だといいます。

 ちなみに「Visaタッチ決済」は、すでにロンドンやシンガポール、ニューヨークなどの公共交通機関で導入されており、進行中のプロジェクトは世界で500に上るといいます。ロンドンやシンガポールでは、100を超える国や地域からの観光客が、この決済方法を使った実績があるそうです。

【了】

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