真岡のC11形が東武に! 青いDE10形と14系客車も公開 「SL大樹」は通年運行が可能に
東武鉄道が、真岡鐵道で運行していたC11形蒸気機関車325号機を譲受。その姿を公開しました。あわせて元JR東日本DE10形ディーゼル機関車と元JR北海道の14系客車も公開。これにより「SL大樹」は安定した通年運行を行うことが可能となります。
C11形325号機は12月に営業運転開始予定
東武鉄道は2020年7月30日(木)、芳賀地区広域行政事務組合(栃木県)が所有し、真岡鐵道で運行されていたC11形蒸気機関車325号機を譲受。その姿を31日(金)に南栗橋車両管区(埼玉県久喜市)で報道関係者に公開しました。
C11形325号機は、1946(昭和21)年に日本車輌名古屋工場で製造。1972(昭和47)年に廃車となり、1973(昭和48)年から水原中学校(新潟県阿賀野市)で保存されました。その後、真岡鐵道での動態保存が決定し、1998(平成10)年11月から真岡鐵道で運行を開始するとともに、JR只見線や八戸線などでも運転しています。
2019年3月に芳賀地区広域行政事務組合で同機入札の公告がされ、東武鉄道が蒸気機関車の複数機体制として観光列車「SL大樹」の安定した通年運行を図る目的で応札。同年12月に真岡鐵道でラストランが行われ、JR東日本大宮総合車両センターで検査を行っています。
現在、東武鉄道の観光列車「SL大樹」はC11形207号機で運行していますが、同機の導入により、1機が検査などで長期間運行できない場合でも年間を通してSL運行が可能になるほか、他線区でのイベント運転なども検討できるようになるとのこと。
31日(金)は、JR東日本から譲受したDE10形ディーゼル機関車1109号機とJR北海道から譲受した14系客車のスハフ14形501号車も公開。DE10形の車体外観は、かつて寝台特急「北斗星」や急行「はまなす」をけん引したJR北海道のDD51形ディーゼル機関車を模した、青色に金帯と流星マーク付きの塗装に変更されています。
C11形325号機は2020年12月に営業運転を開始する予定です。DE10形1109号機とスハフ14 501は、それより早い8月から運転を開始します。
C11形325号機の導入に際し、東武鉄道 鉄道事業本部営業統括部日光・鬼怒川エリア営業推進部の小金井 敦課長は、「SLが複数になるということで、お客さまにより多くの乗車機会を提供することができるようになりました。日光・鬼怒川地区に遊びにきていただいて、ぜひ一度ご乗車のうえ、SLの旅をお楽しみください」と話しています。
【了】
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