まだ現役!? 「スカイラインGT-R」パトカー 伝説の直6エンジンを積む希少車のいま
車歴20年でもいまだ現役 イベントで大人気のR34GT-Rパトカー
前出のとおり、R34型「スカイラインGT-R」パトカーが配備されたのは、埼玉県警の高速道路交通警察隊だけでした。そのため、基本的には同県内の高速道路上のみが守備範囲だったわけですが、屈指の国産スーパースポーツである「スカイラインGT-R」のパトカー、そして埼玉県警にしかないという希少性から大きな注目を集め、その知名度は非常に高いものになりました。
導入数は白黒のカラーリングのものが5台、覆面パトカー仕様のものが1台の計6台。現在は初期導入車から用途廃止が始まっていますが、いまだに複数が現役で、とくにボンネット上面にエアスクープ(空気穴)がなく、ウインカーがオレンジ色のマイナーチェンジ前のモデルが残っています。
R34型「スカイラインGT-R」パトカーは、様々な意味で埼玉県警のパトカーを代表する存在です。パトカーとしてだけでなくクルマとしても圧倒的な知名度を持っているため、各種の公開行事などでは抜群の存在感を放ちます。
それでも全車、すでに導入から約20年が経過しています。また使い勝手などは4ドアのセダンタイプのパトカーの方が優れているため、イベント用としての維持がメインになるでしょう。
なお、用途廃止になった初期導入車も、さいたま市浦和区にある県庁第二庁舎内の埼玉県警察PRセンターに展示されているため、そこに行けば見ることは可能です。
【了】
Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。
程度も良いし、警察装備を外して官公庁オークションに出せば驚くほどの高値がつくだろう。