隠せ隠せ! 史上最大の戦艦「大和」 80年前の進水式も極秘 徹底的な隠蔽工作のワケ

世界最大の戦艦として名を刻む旧日本海軍の「大和」。艦隊決戦の切り札として期待されていましたが、その建造は極秘であり進水式もひっそりと行われました。情報の隠蔽はどれほどにまで及んでいたのでしょう。

「大和」建造を悟られないための徹底的な隠蔽とは

 旧日本海軍は、1937(昭和12)年3月末に最終的な設計案として、基準排水量6万4000トン、全長263m、46cm砲9門、最大速力27ノットという新型戦艦の基本スペックを定めます。

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旧日本海軍が建造した世界最大の戦艦「大和」(画像:アメリカ海軍)。

 しかし、そこまでの巨大戦艦を造れる造船所は、日本には呉と横須賀の両海軍工廠、そして民間の三菱長崎造船所の3か所しかなかったため、最も規模が大きい呉海軍工廠で1番艦が建造されることになりました。

 とはいえ建造を進めるなかで、アメリカやイギリスなどの諸外国が新型戦艦の概要をつかみ早々と対策を講じてしまうと、新型艦といえども戦略的価値は早い段階で低下してしまいます。

 そこで極力、諸外国の新型戦艦対策が後手に回るよう、就役までその存在をひた隠しにすることにしました。建造ドックには大きな屋根を付け、屋根のない部分を隠すために棕櫚(しゅろ)の葉で作った筵(むしろ)も大量に用意しています。

 さらに、造船ドックが見える位置にある民家には、海側の窓を開けることを禁止し、道路には目隠しのための塀を立てました。また近傍を走る鉄道には、海側に長いトタン板の垣根を設置し、さらに列車も海側の窓は全閉にするよう通達を出したのです。

 とうぜん、工廠を出入りする作業者たちは逐一チェックされ、見学は海軍大臣の許可証がなければ厳禁でした。

【写真】戦艦「大和」に爆弾が命中! その瞬間

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コメント

1件のコメント

  1. 呉の出身者(しかも、大和のドッグの真上)からすると、昭和40年代のはじめでも、校舎の海側は迷彩とおもわれる済と灰色が残っていましたし、目隠しだったのであろう高い塀が残っていました。また古い家には目隠しをしていたと思われる部材のあともありました。(東郷元帥が一時済んでいた家というのも残っていました。)

    しかし、かなりの範囲の人が実は「大和」というすごい船が作られた、という話は知っていたようですし(表では知らないことにしていた)、隠せば隠すほど、なんとなくいろんな事に気づいていた、という話を聞いたことがあります。

    なおかつ、米国の諜報員はほとんどその全容を丸裸にしていたようですので、単に市民を脅しただけに終わっていた、という話を古老から聞いたことがありました。

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