ズラリ「のぞみ」コロナで延期「のぞみ12本ダイヤ」逆にコロナ対策で今日初実施のワケ
コロナ禍 お盆時期でも自由席の列に人おらず そこであえて過去最大の列車本数を
JR東海は、今回の「のぞみ12本ダイヤ」実施の理由について、新型コロナウイルスの影響がおさまっていないなか、新幹線の利用が緩やかに回復していることを踏まえ、「のぞみ」を12本運転できる「東海道新幹線の能力」を最大限活用し、列車の混雑率を緩和することによって“密度”を下げ、利用者に安心して乗車してもらうためといいます。
実際に「のぞみ12本ダイヤ」最初の列車となった、8月7日(金)の東京駅9時00分発の「のぞみ213号」は、発車約10分前のドアが開いた時点で、3両ある自由席の列に並んでいたのは2名のみ。指定席は、各乗降口に数名から10名程度が並んでいるという状況。9時00分の東京駅発車時点でも、全体的にだいぶ余裕がありました。
JR東海は8月16日(日)、過去最多となる455本の列車を東海道新幹線で運転するそうです。お盆期間中の1日平均運転本数も、昨年年より11本多い431本とのこと。
また新型コロナウイルス対策としてJR東海は、こうした「余裕を持った座席提供」のほか車内の換気、駅や車両の清掃・消毒、ビニールカーテンやマスクを使った飛沫感染の防止などを行っているほか、マスクの着用、会話は控えめにすること、対面状態での座席使用を控えることを乗客へお願いしているといいます。
なお8月7日(金)に設定された「のぞみ12本ダイヤ」は、9時台と、17時台から19時台で、8月はほかに8、9、11,12,13,15、16、17、21日にも行われる予定。ちなみに、現在の東海道新幹線における1時間あたりの最大運転本数は、「のぞみ」12本、「ひかり」2本、「こだま」3本の合計17本です。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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