JR西×瀬戸内海汽船のクルーザー「シースピカ」登場 広島~三原 陸海融合の周遊ルート誕生

あることで「日本初」の船でもあります。

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「シースピカ」(画像:JR西日本)。

 JR西日本と瀬戸内海汽船は2020年8月20日(木)、広島(宇品)港と三原港を結ぶ新しい航路「瀬戸内しまたびライン」で運航する高速クルーザー「SEA SPICA(シースピカ)」を公開しました。

「シースピカ」は、JR西日本が提供する新観光列車「etSETOra(エトセトラ)」(山陽本線や呉線で運行予定)や新幹線などと「瀬戸内しまたびライン」を組み合わせた旅行商品や、瀬戸内海汽船グループのチャーター便として運航されるものです。海路は広島港から呉を経て下蒲刈島、契島、大久野島といった瀬戸内の島々などを半日でめぐるコース(三原港発の東行きもある)が設定されており、10月2日(金)から12月14日(月)の月、金、土、日曜出発分が順次発売されます。

 船体デザインは、新夜行列車「WEST EXPRESS 銀河」のデザインも手掛けたイチバンセン代表取締役の川西康之さん。船内にはソファ型の座席が設けられているほか、2階のテラスには、せとうちの島々をイメージした形のソファーやカウンターテーブルが配置され、瀬戸内海の景色がゆったり楽しめるそうです。

 また9月28日からは、JR西日本によるせとうちエリアの観光MaaSアプリ「setowa」もスタート。出発地から目的地までの新幹線に加え、旅先での鉄道、船舶、バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、カーシェア、シェアサイクルなどの交通機関やホテル、地域の観光素材などを、スマートフォンを使ってシームレスに検索、予約、そして利用することができるというものです。

 ちなみに「シースピカ」は、JRTT(独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が2018年度に創設した国内クルーズ船向け共有建造制度(JRTTが運航事業者と費用を折半して新造船を建造する制度)を活用した第1号案件です。

【了】

【航路図】「シースピカ」運航ルート

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コメント

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1件のコメント

  1. 三原港発は西行きではありませんか?それとも児島や宇野行きなとがあるのでしょうか?