JAL&ANAが手を組む! 新型コロナ禍で苦境続く成田空港 初の2社合同見送り
新型コロナウイルスの影響により利用者数が低迷する成田空港で、JALとANAによる出発便の合同見送りが行われました。2社のグランドハンドリングスタッフが、利用者への熱いメッセージを伝えています。
見送りに訪れたのは計30人
JAL(日本航空)とANA(全日空)が2020年8月26日(水)、成田空港で2社スタッフによる出発便の合同見送りイベントを実施。この取り組みが同空港で行われるのは初のことといいます。
今回の見送りは、2社それぞれのグランドハンドリング(飛行機の地上支援を行う)業務を担うJALグランドサービスとANA成田エアポートサービスのスタッフが発案したもの。新型コロナウイルスの影響を受け、旅客便の利用者が減っている成田空港で「少しでも利用者に感謝の気持ちを伝えたい」という思いから実現に至ったとのことです。なお、2社合同での出発便の見送り自体は、ほかの国内空港でも実施されています。
対象便となったのは、17時に成田を発ちロサンゼルスに向かうANAのNH6便と、次いで18時に成田を発ちボストンに向かうJALのJL8便。これらの出発時に、駐機場では、それぞれの飛行機に向け「世界の空が早くつながりますように」というメッセージが描かれた横断幕が掲げられました。これらの便は、1社15人ずつ、計30人のスタッフに見送られています。
「飛行機に乗られるお客様と直接接することがないなか、どうやって『乗っていただける感謝を伝えられるか』を考え、2社共同で見送りを実施しました。新型コロナの影響でJALさん側と直接顔を合わせて話し合いなどはできなかったのですが、これまで違う形でのコラボを実施したこともあったので、通じ合うところがあり、円滑にこの日を迎えることができたと思います」(ANA成田エアポートサービスの担当者)
なおそれぞれの便の搭乗者数は、NH6便は47人、JL8便は128人だったとのことです(ともに幼児含む)。
【了】
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