飛行機座席クラス ビジネスは「C」 エコノミーは「Y」… 謎すぎる略称なぜ生まれた?

ビジネス、エコノミーがアルファベットの頭文字ではない理由

 先述の経緯にともなって、かつてのパンナムは「クリッパークラス(Clipper Class)」というものを導入しました。これが世界中の航空会社に広まったのが、現在のビジネスクラスといわれています。ビジネスクラスの「C」は、「クリッパー」の頭文字「C」を当てはめるようになったというのが最も有力な説です。なお、JALやANAなど日本の航空会社でも2020年現在、ビジネスクラスの航空券は「C」で表示されています。

 ちなみにこの「クリッパー」という言葉をパンナムは重用し、世界的にもそれをパンナムの二つ名としていた傾向があり、機体の愛称や、同社機のパイロットと管制官のやり取りで用いられるコールサインなどで用いています。

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パンナムのボーイング747型機。機首部分には「Clipper Rainbow」の文字が入っている(画像:clipperarctic[CC BY-SA〈https://bit.ly/2TugrZ0〉])。

 そしてエコノミークラスの「Y」は、「Economy」の語尾をとったものという説が一般的です。この背景として考え得る有力な説の一つが、アルファベットの順番です。

 エコノミーの頭文字をそのまま取って「E」とした場合、ファーストの「F」よりアルファベット順で先に来てしまいます。このことから、末尾の「Y」を使うことでファーストクラスの利用者に配慮した、というのが有力視されているものの一つです。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. 飛行機✈️は移動事務所だね。
    ビジネスシートならわたしは東北新幹線グリーン車とかが良いけども。

    • 移動時間は睡眠、休憩時間です。優雅なお仕事ですね。