時実雅信(軍事ライター、編集者、翻訳家)の記事一覧
Writer: 時実雅信(軍事ライター、編集者、翻訳家)
軍事雑誌や書籍の編集。日本海軍、欧米海軍の艦艇や軍用機、戦史の記事を執筆するとともに、ニュートン・ミリタリーシリーズで、アメリカ空軍戦闘機。F-22ラプター、F-35ライトニングⅡの翻訳本がある。
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ウクライナであまり聞かない「海軍」の実力は? まともな軍艦ないのに“艦隊再編”報道の実際
ロシア軍によるウクライナ侵攻から5か月。善戦するウクライナの陸上部隊とは対照的に、同国海軍の名前はほぼ聞きません。ウクライナの海軍力についてひも解きます。
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核実験で艦艇の在庫一斉処分? ビキニ環礁の実験はなぜ行われたか 日本艦も“的”に
戦艦「長門」と軽巡洋艦「酒匂」。どちらも太平洋戦争を生き抜くも、ビキニ環礁で行われた第2次大戦後初の核実験「クロスロード作戦」で沈みました。この実験はアメリカ海軍が戦後も一定の影響力を確保するために仕掛けた壮大なテストでした。
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機雷敷設の犯人はロシアかウクライナか 穀物輸出を阻む厄介者どう駆除 日本も無関係でない?
ロシアのウクライナ侵攻後、黒海に敷設された機雷について、ロシアとウクライナは「どちらが敷設したのか」という点などで批難の応酬をしています。本稿では侵攻当初からの状況を検証し、その実態と今後の課題を探ります。
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正義貫いた方が痛い目見た 沈めた船の生存者めぐり大問題に「ラコニア号事件」の顛末
第2次大戦中、戦時国際法に従ってドイツ潜水艦が輸送船を撃沈。生存者を救出したものの、それが問題になったケースがありました。結局、これを機にドイツ海軍は生存者の救出を禁じます。事件の背景にある根深い問題を解説します。
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ウクライナは手も足も出ず? ロシア潜水艦が睨みを利かす黒海 穀物輸出の打開策が見出せないワケ
ウクライナ関係ではほとんど報道されないロシア黒海艦隊の潜水艦。実は、ウクライナ沿岸の対地攻撃と海上封鎖の主役を担っている可能性があります。ウクライナが手も足もでない海中に潜む「鉄鯨」について探ります。
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乗り気じゃなかった? 日本艦隊ヨーロッパ派遣の残響 マルタ島の慰霊碑が物語る世界の評価
今から約100年前の第1次世界大戦で、旧日本海軍は遠く地中海にまで艦隊を派遣しました。なぜ行くことになったのか、その経緯と戦果、戦後の影響について軍事同盟だった日英同盟を背景に、旧日本海軍はどう対応したか紐解きます。
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デカい大砲は鉄道で! 日本軍も作った「列車砲」の使いみち 東京から牛久大仏狙える!?
自動車や馬で牽引・運搬する大砲よりもはるかに巨大かつ大威力な列車砲。よく知られるのは陸続きのドイツやフランス、ロシアのものですが、我が国にもありました。日本のものはどこで造ったのか、そして実戦投入はあったのか見てみます。
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ソ連が欲しがった? 旧日本海軍の秘密兵器「潜水空母」伊400型 戦後アメリカが沈めたワケ
山本五十六の発案により、米本土を攻撃する目的で開発が始まった潜水空母「伊400型」。戦果を挙げることなく終わり、戦後ハワイで処分された潜水空母を、戦後の米英ソら連合国はどう捉えていたのか、改めて史実を紐ときます。
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“黒海でロシア艦隊撃滅”の先にあるもの ウクライナが決して譲れないワケ 長期化必至か
海軍戦力を喪失しているウクライナ軍は、今のところミサイルやドローンでロシア黒海艦隊の戦力を減殺中です。黒海北西部で進行するこれらの戦闘に注目してみると、戦争の長期化が現実味を帯びてきます。
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「司令官は最前線へ」の伝統が原因? 旧日本海軍の連合艦隊トップ戦死の2大事件
軍のトップが最前線で戦ってこそ兵の士気を高められるという伝統は、いまなお根強いものです。そのようななか、時代の変化に逆らい、この伝統にこだわった旧日本海軍は、山本五十六長官を失うこととなりました。