ブルートレイン「あさかぜ」に想いはせNゲージで遊ぶ 進化してたTOMIX鉄道模型〈PR〉

トミーテックの鉄道模型ブランド「TOMIX」から発売されている、「ベーシックセットSD ブルートレイン」。レールなども入ったスターターセットです。これを使って往年の寝台特急「あさかぜ」を再現し、大人たちが想いをはせてみました。

かんたんに走り出すブルートレイン

 トミーテックが鉄道模型ブランド「TOMIX(トミックス)」から発売している「ベーシックセットSD ブルートレイン」。線路や車両など、楽しむのに必要なものが一通り同梱された、Nゲージ(縮尺1/150または1/160サイズ)のスターターセットです。

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「ベーシックセットSD ブルートレイン」(背景画像:photolibrary)。

「ベーシックセットSD ブルートレイン」には、かつて寝台特急「あさかぜ」として、東京~九州間などを結んだブルートレイン車両が入っています。4両の客車と、それをけん引する電気機関車です。

 このセットを手にした乗りものニュース編集部員たち。全員、Nゲージに触るのは久しぶりです。机の上をまっさらにした状態で、箱を開ける「開封の儀」から始めます。

編集部員M「では、箱を開けていきます」

編集部員S「お、いきなりEF66形電気機関車と24系25形客車が見える!」

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開封すると、まず車両がお目見え(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員I「昔、鉄道模型は個人で買うには高価だったので、『鉄道研究部』に入り、部活で購入していましたね」

編集部員S「いまは当時と値段はほとんど変わらず、それでいてより精巧な作りになっていますね」

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「開封の儀」を行う乗りものニュース編集部員たち(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員M「リレーラー(模型車両をかんたんに線路へ乗せられる道具)も入ってるんですね。私の時代は緑色だったけど、いまはからし色なのか。広島色っぽいなぁ」

編集部員I「私の時代は青でした」

編集部員S「バラバラにならないよう、線路のクリップがついているんですね」

編集部員M「進化しているなぁ。私は輪ゴムで止めていましたよ」

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線路を束ねるクリップがついている(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員I「これは……?」

編集部員D「走行中に一部の車輪が脱線したとき、それをレールに戻すリレーラーレールですね」

編集部員I「便利なものが登場しているんだなぁ……」

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木製踏板線路を模したリレーラーレール(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員M「とりあえず、車両を走らせる線路を作りましょう」

編集部員S「線路、さしたら抜けづらい構造になってますね」

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線路に「D.C.フィーダーN」を刺すだけで通電できる(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員S「線路に電源を供給するコードも、昔と違ってさすだけ。進化してますねぇ~」

編集部員M「では、いよいよ車両を乗せるわけですが、車輪がたくさんある電気機関車、特にF型はリレーラーを使わずに乗せてこそ『匠の技』!」

編集部員I「いやぁ、歳を取るとどうも難しくて……」

編集部員D「今回は製品紹介なので、同梱されているリレーラーを使いましょうか」

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リレーラーを使うと、滑らせるだけで車両がレールの上に乗る(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員M「オハネフ25形には、『あさかぜ』のヘッドマークがあらかじめセットされていますね」

編集部員S「実車と同じように、ヘッドマークは透明な板のなかに入っているので、リアルですね」

編集部員D「EF66形電気機関車にもヘッドマークがついていますね。あと銘板や、搭載しているATS(自動列車停止装置)の表記まであるのが細かい!」

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「あさかぜ」のヘッドマークがあらかじめプリントされたオハネフ25形。通電すると光る(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。
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EF66形電気機関車。製造銘板などが精巧に再現されている(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員I「細かすぎておじさんには読めない……。屋根上もリアルだ」

編集部員M「パンタグラフは、上げすぎも良くないかな? 微妙に上げる感じが好きですね。路線によって架線の高さも違うけれど……」

編集部員I「見て育った路線によって、模型では好みが分かれますね」

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車端部では、搭載しているATSの表記も精巧に再現されている(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

時刻表を元に、模型を実在した列車に見立てる

編集部員M「さて、実際の列車を再現しようと思うのだけど、模型は車体に『JR』と書かれているので、民営化後の編成になるなぁ。1987(昭和62)年4月の時刻表を元にしよう」

編集部員I「客車の帯が銀だから、JR西日本所属の『あさかぜ2・3号』を再現ということで」

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セットの車両をすべてつなげると、5両編成の列車が完成する(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員O「フル編成を再現すると、客車14両と機関車かぁ……。いまでも名古屋駅などは長いホームが残っていますね。ホームいっぱいに停車する列車が走っていた証なんだなぁ……」

編集部員M「さぁ、電源を入れて試運転だ!」

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電源を入れ、試運転(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

編集部員S「おぉ、動いた! ジョイント音がたまりませんなぁ!」

 電源を入れると、EF66形電気機関車のヘッドライトと最後尾オハネフ25形客車のテールライトが実車同様に光ります。

編集部員M「EF66形電気機関車が客車を引いていた当時の東京駅は……19時20分『あさかぜ3号』下関行き、15分前には『あさかぜ1号』博多行き、さらに15分前には『出雲1号』浜田行き、その前も『富士』宮崎行き、『みずほ』長崎・熊本行き、『はやぶさ』西鹿児島行き、『さくら』佐世保・長崎行きが出発している」

編集部員S「ブルートレインのラッシュアワーですね。いい時代だった……」

編集部員M「『あさかぜ3号』は、東京駅を19時20分に出発して横浜駅に19時41分着。その後の停車駅は、静岡、名古屋……いまの新幹線『のぞみ』と停車駅数が同じ!」

編集部員O「名古屋駅到着が23時41分ということは、表定速度にすると84km/h、速いですね」

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EF66形電気機関車がけん引する往年の寝台特急「あさかぜ」(画像:photolibrary)。

編集部員M「名古屋を出ると、岡山、福山、尾道、糸崎、三原」

編集部員S「尾道から3駅、各駅停車だ!」

編集部員M「広島、岩国、柳井、光、徳山、防府、小郡、宇部、終点の下関に9時55分着」

編集部員D「東京から実に1000kmを超える長旅ですね」

編集部員I「せっかく『あさかぜ』のヘッドマークがついているのだから、24系25形の客車セットとEF81形電気機関車を買い足して、博多まで行っていた1・4号を再現しないと!」

編集部員M「九州へ行きたいなぁ……。夢が広がるね」

編集部員S「ほかにも食堂車を増やしたり、機関車を変えたりして、日本各地を走ったブルートレインを再現しても面白いですね」

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ポイントをつなぎ足せば、待避線なども再現できる(2019年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

 セットに入っているレールをすべてつなぐと、小さな輪のエンドレス仕様になります。別売りのポイントレールを買い足せば、列車の待避なども再現可能です。

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「ベーシックセットSD ブルートレイン」セット内容(画像:トミーテック)。

 さらに、民家やビル、木々などのストラクチャー(情景パーツ)を周りに配置することで、よりリアルな模型の世界を楽しむこともできます。

12種類のベーシックセットを紹介(動画:トミーテック)。

「ベーシックセットSD ブルートレイン」の値段は18000円(税抜)。ベーシックセットはほかにも、「N700系新幹線」や「E235系山手線」など12種類のラインナップがあります。初めてNゲージに触れる人にも、もう一度Nゲージに触れる人にも、手軽にはじめられるこれらセットは最適。これからの時期、クリスマスプレゼントにいいかもしれません。

●TOMIX「ベーシックセットSD 」ウェブサイト

【了】

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