新形式!? DC51形ディーゼル機関車にコム15・38形貨車 TOMIXの入門セットから〈PR〉
DC51形ディーゼル機関車。聞き慣れないこの車両は鉄道模型のNゲージ入門セット向けにトミーテックが独自に製作したものです。ミニサイズの車両はどんなものでしょうか。貨車はコム1形を模したコム15形とコム38形が付いています。
オリジナル形式「DC51」 貨車は「コム15」「コム38」
いろいろな車両を好きなようにつなげてみたい――。新幹線や通勤電車などは、実際の列車や編成で車両が決められているため、鉄道模型といえども何でもかんでも好きなようにつなげるのはやや無理があります。しかし貨物列車ならば、両数に限度はあるものの、先頭の機関車の後ろにコンテナ車やタンク車などを比較的自由につなげて楽しめます。コンテナ1個載せや2個載せ、同じ色のタンクをズラリなど、思い通りでしょう。
トミーテックの鉄道模型ブランド「TOMIX(トミックス)」から発売されている「小型ディーゼル機関車Nゲージ鉄道模型ファーストセット」は、そんな貨物列車を再現できる入門編です。どのような中身なのか見ていきましょう。
DC51形小型ディーゼル機関車
DC51形小型ディーゼル機関車はモーター付きです。しかしこの「DC51形」という形式、聞き慣れないかと思います。それもそのはず、今回のセット用にトミーテックが独自に製作したものだからです。実在するDD51形をイメージしているそうですが、車軸が4本(D)でなく3本(C)のため「C」というわけです。
小型です。すでに鉄道模型を持っている人も、例えば車両基地の脇に設けた引込線に、入換専用機関車として置いてもよいかもしれません。
車番は「DC51 1」と印字されています。実はこれがポイントで……。
モデルはDD51形ディーゼルカーですが、その中でも車両は、試作された1号機とのこと。実車はヘッドライトが丸型だったり、屋根の庇も丸みを帯びたりしていますが、模型の「DC51 1」も同様です。
「DC51 1」は1962(昭和37)年3月に日立製作所で製造され、その後は主に東北地方で活躍。登場時は「ぶどう色2号」と呼ばれる濃いえんじ色でしたが、後に量産車と同じくオレンジ色と白色のツートンカラーになりました。1986(昭和61)年3月の廃車後は再び登場時の色に戻り、現在は「碓氷峠鉄道文化むら」(群馬県安中市)で保存・展示されています。
コム15形・コム38形貨車
小型貨車のこれらは実在したコム1形を模したもの。コム15形は緑色のコンテナが、コム38形は白色の冷蔵コンテナが、それぞれ2個載っています。どちらも国鉄コンテナを再現しています。
コンテナは脱着が可能なので、中央に1個載せるなど“返空”も再現できます。もちろん、ほかのコキも持っているなら載せかえて楽しめるでしょう。
セットの車両を全てつなげました。3両編成ですが、1本の直線レールに収まる長さです。机の上や、これからの時季はクリスマスツリーの周りに環状線を敷いてもよいかもしれません。
ほかのセットと組み合わせて複線に
「小型ディーゼル機関車Nゲージ鉄道模型ファーストセット」は曲線レールの半径が大きいため、別のベーシックセットを内側に組み合わせることで複線を再現できます。
別売りのダブルクロッシング(両渡り線)をレイアウトに組み込み……。
ここでは「ベーシックセットSD ブルートレイン」とのすれ違いを再現してみました。
ベーシックセットのほか、同じく貨物列車の「DF200 100形Nゲージ鉄道模型ファーストセット」とも複線遊びが可能。複線ではすれ違いだけでなく、緩行線(内側)・急行線(外側)といった形で並走も楽しめます。小型のDC51形と、競走運転してもおもしろいでしょう。
「小型ディーゼル機関車Nゲージ鉄道模型ファーストセット」は税抜で1万円ちょうどです。車両とレール、パワーパック(運転を操作するための制御機器)が一つの箱にコンパクトにまとまっています。このセットだけで遊べるため、初めてNゲージ模型(1/150または1/160スケール)に触れる人には最適です。プラレールの次、より精巧さを求め始めた模型好き、鉄道好きの子へのクリスマスプレゼントにはいかがでしょうか。
ところで、改めてパッケージを見てみると、機関車と貨車は1両ずつケースに収納されています。あたかも1両ずつ単品で購入したかのようです。ほかの多くのファーストセットやベーシックセットはこのようになっていないため、ケースだけを取り出し、インテリアとして本棚などに飾っても楽しめそうです。
●TOMIX「小型ディーゼル機関車Nゲージ鉄道模型ファーストセット」
https://www.tomytec.co.jp/tomix/dc51set
【了】