「雨の日だけ走るバス」全国に 本来ダイヤにない便や路線 運行の基準は?
時刻表に無くても急遽増発
前日発表の降水確率によって臨時便を運行する例は、福井の京福バスや静岡の遠鉄バスが設定する「レイニーバス」などがあります。また、北海道の十勝バスでは、「あめバス」という、雨の日のみ走る独自ルートの路線を運行しています。こちらは一般客も利用できますが、あくまでスクールバスの扱いなので、降車は学校の前にある終点の停留所のみ可能です。
このほかのバス事業者でも、雨の日の需要急増にともなって「続行便」という扱いで臨時増発を行うところがあります。たとえば東京と埼玉で営業する国際興業バスでは、雨の日や学校イベント開催日などに、続行便であることを示すサインボードを掲げて走るバスが見られます。国際興業バスによると、あらかじめ積み残しの発生が予想される場合に加え、突発的な混雑発生時にもこのような措置を行うことがあるとのこと。
この「続行便」については、従来ダイヤを補完するための「車両数増加」という扱い、かんたんにいえば「2号車以降」に当たるため、運行にあたり運輸局への届出は不要です。たとえば高速バスでも、繁忙期を中心に、利用状況を勘案して続行便が運行されることがあります。
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